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第三話
入学式が終わってからまたまた数日後。
今日は体験入部の日!
新しい部員の子を迎え入れる!
いやぁ、実に時の流れというものは早いものだ!
もうあれから数日後なんて…。
まぁ、新入部員をゲットしたとしても、私はもうあと何ヶ月かくらいで居なくなるんだよね…。
でも、これは私の可愛い可愛い後輩たちの為!
新しい部員を一人でも増やす!
さぁ、気合い入れていきますか!
私がメラメラと一人で燃えていた頃、誰かに「おい」と後ろから声をかけられた。
?「おい」
!?
私はドキッとした。
「体験入部の方ですk…」
ゆっくりと後ろを振り返るとそこには……、、、
………あ。
私が後ろ振り返ると、そこには見覚えのある顔。立ち振る舞い。
も、ももも、もしかして………、、
?「……」
「……」
?「は?」
「は?」(同時)
あぁ!!やっぱりこの間のヤツじゃん!
私は目を大きく見開いた。
で、出たな!
性格悪いけどなんか顔だけはいい無性にムカつくやつ!(ニックネームつけた)
で、でも!ここは平常心平常心…。
私はすぅーっと息を吸った。
そして、ゆっくりとこういった。
「た…体験入部ですね?」
「こちらですぅ〜、……」
「お、お名前は……?」
と。
え?なにこれ。
?「だから、お前に名乗る必要なんてないって言っただろ」
そっけなくそう言い放った彼。
は?!何こいつ!やっぱやな…、、
…………。
ん?今、“だから”って言った?
私は一瞬ピタッと止まった。
「あれ?もしかして私のこと覚えてるのw?」
「覚えてなさそうな顔してるのにw」
私は意外すぎてその場でブーッと吹き出した。
?「は?お前それは悪口だろ」
と、冷静にツッコミを入れられた。
「あれ?君今ちょっと笑った?」
「笑ってる顔、案外可愛いね」
「好きになりそー(棒読み)」
からかいのつもりだった。
冗談のつもりだった。
だけど…
?「は?!」
「うるせっ…///」
……。
えー、なんか、照れさせちゃいました。
いぇい?
「ひゅー、かわい〜w」
?「おい!」
……。
あー、照れてる顔は可愛いな…。
照れてる顔は……ね?
!
じゃなくて!さっさと名前聞かないと……
何やってんだ私!
「コホン…」
私は咳払いをした。
?「何やってんだコイツ…」
冷たい目で私のことをみてくる彼。
うっ。視線が痛い…。
「え、えっとー、再び聞きますがお名前は…」
私は彼をチラッとみてそういった。
?「あ”?だから名乗る必要は…」
「“ない”ことはないんですよ〜」
「お名前を聞かないと体験入部ができないルールになっておりましてー」
「すみませんが、お名前、教えてくれます?」
私は二マッと笑ってそういった。
?「はぁぁぁぁぁ」
私の目の前で大きなため息をつく彼。
そして、私を少し睨むような鋭い目つきで、こう言ってきた。
?「あ…や……み…と」
……?
声が小さくて、はっきりと聞き取れなかった。
「ん?あやみと?」
私は聞き返す。
すると…
?「ちげぇ!雨宮湊だ!」
(あまみやみなと)
いきなり彼はそう大声を発した。
「雨宮湊………雨宮湊……」
私はささっと名前を紙にかいた。
雨宮湊、雨宮湊…?
な、な、……
名前似合わね〜!!!
全く顔と一致しねぇーー。
ん?なんでこんなに可愛い名前なのにこんなヤンキーみたいに育っちゃったの湊く〜ん。
「へぇ、湊くんね〜」
私がそう言うと…
湊「いや、雨宮さんだろ」
と、なんか反論してきた。
めんどくさかったので、適当に「はいはい」と、うながした。
「はいはい、雨宮さんこちらへどうぞ〜」
湊「お前ふざけてんだろ」
少しイラ立った声でそう言ってくる湊くん。
「そんなことないけどなぁ?」
湊「うぜぇ」
「どーも」
「じゃあ、こっちにどうぞ?」
「雨宮さん?」