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襲撃から数日後、僕達は新拠点に来ていた。
学園生による突然の襲撃。混乱していたにも関わらず多くの人が避難できたのは、妃海の指示によるものが大きかっただろう。
リーダーであり、革命軍の象徴である妃海が敵が撤退したこと、新拠点があることを伝えなければ散り散りになっていただろう。
僕たちの新拠点は町外れの廃ビルだった。
妃海が探索中に見つけたらしい。
新拠点について最初に行われたのは葬儀だった
襲撃によって亡くなった者たちの墓は建物の裏手に建てられた。
多くの同士が亡くなり、決意を胸に鍛える者。
恐れ逃げる者。墓を見て泣き続ける者。色んな奴がいる。そんな中、僕に一つの任務が与えられた。
自分「別部隊の救出?」
新拠点に来てすぐに任務を与えられた。
ヒナミ「そうだ。」
ヒナミ「つい先日、別部隊が襲われた。」
ヒナミ「知っての通りうちにはいくつかの部隊がある。」
ヒナミ「だが既に半数が消し飛んだ。」
自分「は?」
消し飛んだ、というその突拍子もない発言に声が漏れる。
自分「消し飛んだって、」
ヒナミ「能力だ。それも破壊に特化したな。」
自分「猶予はあるのか?」
襲撃直後なのもあって物資がないこの状況ではすぐには出れない。
ヒナミ「あまりない。2日に1回の頻度で消されている。なるべく早くしてもらいたい。」
自分「わかった。だが、間に合わなかったり、敵が強かったらすぐに戻るからな。」
僕がそう言うと妃海はクスリと笑って
ヒナミ「お前より強い敵がいるなら会ってみたいものだな。」と答えるのだった。
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