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#さとみくん
みく
12
璃音
50
はるあ
4,013
「もう……」と、口を尖らせる私の頭を、「いいから、おとなしくしてろよ」と、大きな手の平でくしゃくしゃと撫でられる。
裸の背中に彼の手でじかにクリームが塗られると、なんだか身体がゾクゾクとしてくるみたいだった。
「……おまえ、何感じてんだよ?」
目ざとく気づいた彼が、
「やっぱり、このまま抱いてやろうか?」
なんて、にやりと笑って口にするのに、
「い、いや、やめ……っ! ここビーチだし!」
慌てて言い返す。すると──、
「本気でするわけないだろ。それにこの冗談も、今日二回目だからな。おまえはいちいち反応するとか、ホントちょろすぎんだろ」
そう言って、ハハッと声を上げて笑ったかと思えば、急に肩越しに顔を迫らせて、
「だが、キスはさせろよ」
低く耳のそばで囁いて、私の顎を片手で引き寄せると、唇をちゅっと重ね合わせてきた。
──こういうところが、ほんっとうにズルくてと思う。
「さてと日焼け止めも塗ったし、海行くか?」
目の前に手が差し出されるけれど、
「……う、うん……」まだ肌にはさっきの手の感触がなんとなく残っていて、なかなか握り返せなかった。
「ばーか、いつまでも照れてるな。こっちまで、照れくさくなるだろうが」
彼がそうぶっきらぼうに口にして、そんな私の手をぐいと引っ張った。
「ほら、走れ! おまえが俺より遅く海に着いたら、水かけるからなっ!」
「えっ、やだ! じゃあ私の方が早かったら、颯に水かけるからね!」
白い砂浜を裸足で駆け出す。もうちょっとで波打ち際というところで、砂に足を取られて転びそうになったのを、彼が抱きとめようとしてバランスを崩し、二人して盛大に海の中へ倒れ込んだ。
大きな水しぶきがバシャーンと上がり、水かけっこなんて非じゃないくらいにびしょ濡れになって、抱き合ったままで声を上げて笑い合う。
ひとしきり笑いが収まると、
「なぁ、舞」
と、濡れた髪を掻き上げて、彼が私の顔をじっと見つめた。
「な、なに?」
初めて見るオールバックの髪にドキドキとさせられていると、
「海の中でなら、もう少し深いキスをしてもいいよな?」
「えっ、あ……んっ」
私の返事も聞かないままに、不意討ちでキスをされると、しょっぱい海水の味が口の中に広がった……。
コメント
1件
読んだよ〜!!💕 もうね、颯くんの“ちょろすぎ”発言からのキス強要コンボ、ズルすぎるだろ!!って思わず叫んだわ😭💘 日焼け止め塗るシーンもエモかったけど、海の中で深いキスに海水のしょっぱさが混ざるって、なんて甘くてリアルな描写…! 2人のじゃれ合いと照れ合いが最高すぎて、こっちまで照れました。蒼乃月さん、幸せオーラありがとうございます!! 続きまだまだ待ってます🌸