【視点🈚】
「あ!○○嬢!来てくれたのね!」
愛乃嬢は○○嬢に向かって手を振った。
「暇だったから遊びの誘いきてちょうどいいと思ってね!」
○○嬢はそう言ってえへへっと照れくさそうに笑う
「…あの」
そんな空気の中、愛乃嬢は真剣な顔に切り替わった。
「前のパーティでさ…」
愛乃嬢は、少し重そうな口をゆっくりと動かしながら話す。
「私…○○嬢のこと…ね」
「…?」
○○嬢は、喉をごくりと鳴らす
「ううん!やっぱ何もない!あっちの花畑行こ!」
愛乃嬢は何かを言いかけたが、首を横に大きく振り、いろんな花がある庭の方を指さした。
「…うん!分かった!」
○○嬢は少し気になりはしたが、まぁいっかと軽く流した。
薄い紫と青が混ざっており、優しげな花。
白色の周りに紫で囲っている細長い花。
紅色に黄色が染まりかかってるような模様の花。
赤紫のちょこん小さな花が集まっており仲良しな花。
薄紫色の涼しげな花。
青色の周りに少し白く染まっていて先が細くなっている花
自分達を囲むようにたくさんの花が咲いている
「うわぁ〜!すっげぇ!!」
○○は花畑に向かって両手を広げ、肺いっぱいに息を吸った。
「綺麗なお花がいっぱいね〜」
愛乃はたくさんの花畑を走り回る○○を微笑ましく眺めながら近くに座る。
「おっ!!なぁなぁこの花可愛いで!」
○○は桃色の小さいちょこんとした花を指差す。
「本当ねぇ…ちょこんとしてて可愛いわねぇ…」
「なぁなぁこの花摘んでいいんかな??」
○○は愛乃の方を顔を向け、首を傾げる。
「ん〜…本当は執事とかメイドに触っちゃダメって言われてるんだけど…」
愛乃は困ったように言った。
「何でダメなんだろう…?」
また、○○は首を傾げて聞く。
「私にも何か分かんないんだよね…蓚酸 がなんとか…」
「蓚酸…?聞いた事ないなぁ…自分勉強苦手なんだよな〜!」
○○は少し照れくさそうに笑いながら言う。
「でも触れないのかぁ…」
○○はしょぼんと下を向き、がっかりした。
「…ん〜…じゃあ皆に内緒するなら摘んでもいいわ!」
「ほんとぉ!?やったぁ!」
そう言って○○は、嬉しそうにその花をゆっくりと摘む。
2、3本摘むと○○は愛乃の方へ、くるりと振り返った。
「俺この花好きや!」
と、○○がにこっと満面の笑みで嬉しそうに言う。
「良かった!でもこのことは私意外に誰にも言わないでねっ?怒られちゃうから…」
「分かってる分かってるって〜♪」
○○は愛乃の注意を聞きながらもその花を両手で持って、ニコニコしながら見つめていた。
「あっ!早くお屋敷に帰らなきゃ!もう帰るわ!じゃあね!」
愛乃は慌てて屋敷に帰って行った。
「私も帰るかぁ!」
○○は、その花を潰れないよう丁寧にポケットに入れた。
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はいどうも律です。
あの〜これなんか「17話」と「18話」の順番が逆になってるんですよね
これ「18話」ね?
コメント
13件
ごめんなさい百合展開かと思っt((((www
「蓚酸」とは⬇ 続きを読む
なんか……怪しい…