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???「橙ちゃーん!お客さんだよ〜」???「お客さん?」

???「なぁ!橙!」

???「うわっびっくりした。どうしたんですか?・ ……何故手を握っているんです?!」

???「オレと……その……」


「「で、デート……して下さい」」


ここは、橙の家。「紫雲雨花」が扉を開けて「瑠璃人」がやってきて、「不山橙」になんと……


雨花「随分急な話だね……何かあったの?」

橙「で、で、デート……」

雨花「こっちはこっちであたふたしてるし……」

瑠璃人「実は……」


時間を遡り、ここは、瑠璃人の実家。久しぶりに瑠璃人が帰ってきた時、話が始まった。


「あなたお見合いしなさい」

瑠璃人「……は?」


急な話に驚く瑠璃人。


瑠璃人「な、何でお見合いなんて……」

「だってあなた跡継ぎには別にもうならなくて良いけど、一族繁栄のためにちゃんとした人と結婚だけはしてもらうわよ」

瑠璃人「ちょっと待ってくれよ。だってオレ好きな人がいるんだよ」

「そうなの?じゃあデートとかしたことあるの?」

瑠璃人「あぁ、遊園地行ったり、宿に泊まったりしたけど……」

「ちゃんと二人きりで行ったんでしょうね?」

瑠璃人「そ、それは……その……友達と一緒に……」

「じゃあダメね。一週間以内にデートに誘いなさい。そうして私を認めさせたらお見合いは無しにするわ。良いわね?」

瑠璃人「そんなの急すぎる!勝手に決めんなよ!」

「それじゃあ強制的にお見合いさせるわよ?」

瑠璃人「わ、分かったよ……」


時は現在に戻る。


瑠璃人「ということなんだよ……」

雨花「瑠璃くんのお母さんって……」

瑠璃人「あぁそうなんだよ……」


「本当に……」


「「自分勝手なんだよ!!!!」」


瑠璃人「一族繁栄とかオレどうでも良いし、本当にめんどくせぇ!」

橙「……デート行きましょう」

瑠璃人「え!?良いのか!?こんな形式でデートするなんて……」

雨花「…………」

橙「えぇ、私は構いません。」

瑠璃人「ありがとう!本当はこんなんで初デートなんて嫌なんだが……」

橙「私は大丈夫です。では日時を決めましょう」


早速、橙たちは日時を決めて、瑠璃人は帰って行った。


橙「瑠璃人さんがお見合い……ですか……」

雨花「橙ちゃん」

橙「瑠璃人さんが他の人と……」

雨花「橙ちゃん〜!」

橙「え?何ですか?」

雨花「橙ちゃん、さっきから静かに怒ってるでしょ?」

橙「…………」

雨花「橙ちゃん。やっぱり瑠璃くんのこと……」

橙「違います。瑠璃人さんのお母様の横暴さが許せないだけで。」

雨花「……そっか。」


「「(何か心配だな……よし……)」


「「付いていこう!!」」


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デート当日


瑠璃人「橙ー!もう来てたのか。待たせて悪いな!」

橙「いえ、大丈夫です。」


二人は黄泉比良坂のショッピングセンターに来ていた。そして……

 

???「ふふふっ……ちゃんと目立たない服に着替えてきたし、橙ちゃんたちのデートを見がk……み守りする準備はバッチシ!」


ここで、壁に隠れて橙たちをみているのは雨花である。


「なんか変なお姉さんがいるよ。ママ!」「こら、見ちゃダメよ!」「誰か死神組呼んできた方が良いんじゃない?」「ストーカーなんじゃないの?」


雨花「…………あはは……まぁ仕方ない」


雨花は、橙たちを追っていった。





瑠璃人「橙〜!クレープ食べようぜ!」

橙「クレープ?良いですね。食べましょう。」


二人は座ってクレープを食べている。


雨花「今のところ異常なし……あれ?」


橙たちの上部から、水を落とそうとしている男たちがいる。


雨花「(もしかして……瑠璃くんのお母さんが橙ちゃんを試そうとしてる?)」


雨花「こんなことしたら橙ちゃんせっかくわたしがお化粧してさらに可愛くなったのに台無しになっちゃう!まだ瑠璃くんから褒め言葉貰ってないのに!!」


雨花は、落とされた水を急いで蒸発させて橙たちにかからないようにした。


瑠璃人「橙なんか少し涼しくね?ここ」

橙「確かに……何ででしょう?」


雨花「(ふぅー間に合った。良かった。)」


「さてと、」と雨花は上部をみる。

さっき水をかけようとした連中は、急いでどこかへ行ってしまった。


雨花「次は……どうする気?」





次は、橙たちは映画館さんに入っていった。


雨花「ま、まずい!わたし映画館苦手なんだよな……あの閉鎖的な空間が……あはは……よし、千里眼でみ守ろう!」


雨花は、映画館の外から二人を千里眼でみることにした。


雨花「うーん……ん?あれは?」


二人の席の肘掛けに飲み物が置いてあるのだが、それをデスソース入りの飲み物にすり替えているところを雨花はみたのだ。


雨花「そうは行くか!」


雨花は、急いでさっき橙が買っていた飲み物を購入し、デスソース入りの飲み物と交換した。


橙「(ん?飲み物がさっきより多いような……)」


雨花「はぁ……ていうかさっきから子供がやるイタズラレベルなことしかしてないじゃん!!瑠璃くんのお母さん何がしたいの?」


そして、最後に二人はゲームセンターに入っていった。


雨花「さてと、次はどうなるんだ?」


橙と瑠璃人は、早速UFOキャッチャーをしようとしていた。


瑠璃人「あっでも小銭がねぇや。」

橙「じゃあ私が両替えしてきます」

瑠璃人「あぁ、ありがとう」


雨花「(ふ、二人が離れた。てことは……?)」


「おいこら姉ちゃん」

橙「……はい?」


雨花「(やっぱり……!?はぁ……)」


橙は、不良に分した男たちに絡まれた。


雨花「(よし、わたしが……!)」


「グハッ……」

「な、何だ!?この人めっちゃ強ぇ!!」

「何でこんなに強いんだ!?」

「貰った資料と丸で別人じゃねぇか!」


雨花「あ、あれ?」


橙「あぁ、なるほど。先程から誰かずっと私たちを見張っている気配がしていたので……あなたたちでしたか。瑠璃人さんのお母様の差し金ですね。」


橙は男たちの一人の胸ぐらを掴んで、想いっきりこう言った。


橙「瑠璃人さんのお母様に伝えて下さい。『息子さんはあなたの人形じゃない。瑠璃人さんは他の女性の元にはやらない』とね。分かりましたか?」


「「は、はい……」」


こう橙が言い放つと、男たちは去っていった。


雨花「…………」


雨花「(橙ちゃん……かっけぇぇぇぇ!!)」


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瑠璃人「何か橙さっきと雰囲気が違うな」

橙「え?そうですか?」

瑠璃人「さっきまでは何か怒っているように感じてたんだ。でも今はスッキリしてるようにみえる。」

橙「ふふっ、確かに良いことはありましたよ」

瑠璃人「え〜何だよそれ〜教えてくれよ〜」

橙「内緒です!ふふっ」

瑠璃人「…………」

橙「?、瑠璃h……」


瑠璃人は橙の手を繋いだ。


橙「////……」


橙も瑠璃人の手を握り返した。


瑠璃人「それからさ。」

橙「?」

瑠璃人「今日メイクしたんだろ?」

橙「気づいてたんですか?」

瑠璃人「あぁ、その……えっと……」


「「可愛いな」」


橙「……/////////どうも……」


雨花「…………」


「「これでまだ付き合ってないなんて……あはは……」」


後日


瑠璃人「何だよ。わざわざ呼び出して」

「しかとあなたの想い人をみてきました。」

瑠璃人「なっ!橙に何かしたのか?」

「えぇ、させて頂きました」

瑠璃人「勝手なことすんなよ!いつやったんだ!」

「あなた気づいてなかったの?よっぽど浮かれていたのね……全く。あなたの想い人はずっと気づいていたようよ。」

瑠璃人「え!?」

「それから、試験の結果の事だけど……」

瑠璃人「…………」


「「充分過ぎるほど合格!!!!」」


瑠璃人「へ?」

「あの子は素晴らしい。豪運も持っているし、何より私にはっきり覚悟を持って意見してきたところがとても良い。あの子ならあなたの結婚相手として適切です!!」

瑠璃人「ま、」


「「マジでぇぇぇぇ!?!?」」


「二度は言いません。寧ろこちら側が結婚相手として頼み込みたいくらいだわ。あなた大切にしなさい。」

瑠璃人「は、はい……」


瑠璃人「(橙は一体母さんにどんな意見をしたんだ?)」


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橙「.•*¨*•.¸¸♬•*」

雨花「どうしたの?橙ちゃん。鼻歌なんて歌って〜」

橙「別に何でもないですよ〜」


とても上機嫌な橙の姿をみて雨花は、ニヤッと笑い、穏やかな時間が過ぎっていったのだった。

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