第8話 認める勇気と知る勇気
同僚である冬花が、仕事を頼んでいた後輩のデスクに歩み寄る様子を、彰人は自分のデスクから見守っていた。
(さて……どう対応するのか)
「お疲れさまー」
「あ、古河さんお疲れさまです」
冬花に応えた後輩の声は、驚きもなければ身構える様子もない、何とも緩みきっていた。
(……あいつは本当に相変わらずだな)
彰人が後輩のリアクションに呆れる一方で、冬花は笑顔でさらに話しかける。
「さっき頼んでおいたメールって、もう送ってくれた?」
「あー……まだっすね。忘れてました」
「そっかー。じゃあせっかく思い出したから、今やってくれる?」
いつも通りすぎる反応の後輩に、冬花は笑顔のままハッキリ言い切った。
(お……?)
「え、今っすか」
「そう、今。ほらほら」
「あ、でも、文面考えないと……」
「あ、わかった。その文面どうしようーって迷ってるうち**********
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