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リクエスト・あおかづ



___________

荒く乱れた息を整えることも叶わず、どんどん自由が効かなくなっていく身体から力を抜いた香月は、服が汚れている事を気にせず背をつけた壁に沿ってその場に腰を下ろした。

香月は路地裏で独り座り込み、ジクジクと疼く腹の感覚に眉を寄せ、耐えるように唇を噛んで引き結ぶ。立てた膝を両腕で抱え込んで顔を伏せ、気を落ち着かせようと深呼吸を繰り返そうとしてみたが徐々に高くなっていく熱は彼の思考を蝕もうとする。

表通りの喧騒は膜を通したように遠く聞こえ、その内容は聞き取れもしないというのに男達の声だけが脳を揺さぶるようにして響き、衝動的に動こうとする身体を抱き締めて更に縮こまる。

悪態の1つもつきたいだろうが、身体中……舌すら痺れている今、ほんの少しでもどこかを動かすことは不味いという危機感が香月をその場に縫い付けていた。



その頃、青山が香月を探していた。

青山『香月ちゃん、どこにいるんだ〜?』

何度かけても繋がらない電話をかけ続け、ほんの些細な違和感も見落とさないように街中を探し歩く。

どこかに身を隠そうとした場合、今居る近辺は場所が殆どない。ホテルや息のかかった施設は全て確認済みであり、それ以外となると自らの足で探すしかないのだ。

発信履歴からリダイヤルして、何度目かも分からない電話をかける。これ以上探しても見つからないのなら舎弟を呼んで人海戦術で行くしかないか……と諦めかけていた青山の耳が通り過ぎようとした路地の奥から微かな音をひろった。

青山はすぐに踵を返し、暗い路地へと足を踏み入れる。

気配と足音を潜め、細い路地裏の奥へと、ゆっくり進んでいく。

数段積み上げられた箱や壁に立てかけられた脚立を音を立てないように器用に避ける。

せり出した壁のせいで一際細くなっている道をどうにか通り抜ければ、ほんの微かにしか聞こえなかった電子音がハッキリと耳に届いた。手元のスマホを操作して一旦電話を切れば少し遅れて電子音も止まった。最終確認だ、ともう一度電話をかけてみる。やはり少し遅れて電子音が再び鳴った。

いつからそこにあるか分からない錆びた自転車の奥、薄汚れた路地裏に似合わない上等な革の靴と、スラリとした長い足が青山の目に入った。

ようやく見つけた相手の姿にほんの少しだけ安堵して、それでも周囲の警戒は続けながらも歩み進める。


建物の壁を背にして座り込む香月のすぐ側まで進んだ青山だが、相手は気づいていない様子で顔を伏せたままでいた。息を乱し、肩を上下させてはいるものの、負傷しているようには見えなかったため青山は取り敢えず安堵の息を吐き、不要になったスマホをポケットにしまった。

無事だった事に安堵したとはいえ香月が連絡を怠って組に迷惑をかけ、青山に探させるという手間をかけたのは事実。心配をしながらも青山は香月へと腕を伸ばす。

青山『やっといた!早く____』

香月『あ”ッ!?や、あ…!さわ…や、ら…や、ああッ』

青山『うおっ!?』

相手の腕を掴み、”早く帰るぞ”というつもりだった青山だが、途端に上がった声に驚いて咄嗟に手を離し距離を取った。

青山『なんっ……か、香月ちゃん?どうした…』

香月『あぅ…ぁ…声ぇ…しゃべ、るなぁ……』

青山『はぁあ!?お前な、それはどういう…__』

香月『う”ぅぅぅ……ッ、や、いや、やらぁ…』

動揺しつつも声を掛けてやった青山に返ったのは「喋るな」という言葉。瞬時に舞い戻ってきた苛付きを自覚しつつ、声を荒らげた青山だが香月は自ら耳を塞いでイヤイヤをする幼子のように首を横に振った。

埒が明かないと眉を寄せた青山は、自らの耳を覆う香月の腕を掴んで外させる。

青山『触んな、喋んな、じゃ何も分かんねぇよ』

香月『う”あ”…!や、あっ、だぇ…だめだぁ…』

青山『嫌だ、駄目でもどうしたか分かんねぇって…』

青山『理由をハッキリ言ってくれ』

訳を話してくれる気になったのかずっと伏せていた顔がゆっくりと上がる。

カチコミに行った際、薬が撒かれていて、その薬を誤って吸ってしまった。すると、男の声が聞こえると腹がジンジンするとの事…

青山『発情か?…』

香月『なぁ…青山、俺を、抱いてくれ…っ…!』

青山『っ、正気じゃねぇな…』

そして、香月を連れ、ラブホテルへ躊躇なく、進んで行った。

部屋に入った途端に、香月をベットに寝かせる。自らのベルトを手早く抜いてズボンの前を寛げて性器を露出させる。それを香月のヒクヒクと収縮を繰り返すアナルに宛てがいスリスリと吸い付けるようにして刺激を送る。

香月『ッあ♡……は、あぅ♡ん、ふアァ♡』

青山『ふはっ、やらしい声…♡』

ひくつく孔に先端をあてて狙いを定めると、ゆっくりと腰を進まていった。

香月『あ”ぁっ♡あ”、あ”、あ”ーーッ!!』

青山『くっ……すんごい締め付け……』

カウパー液の助けを借りて本来の使い方とは逆の方向に、ズッ、ズッと剛直を埋めていく。高いカリ首に内壁を擦られる度、香月の口から感じ入った嬌声が上がった。

青山『香月ちゃん、もうちょっと力抜いてくれよ』

香月が力を抜いたのを見計らって、結腸口を目指して、ズンッと勢い良く突いた。その衝撃で香月の口から悲鳴の様な声が上がる。

香月『あ”ーーーッ!!』

香月『お”ぐっ、らぇ!お” っ、ぐぅ…!』

青山『奥がダメ?浅い方が良いって?』

快感に身を捩りながらも身体は刺激を求めやまないようで。香月は青山にしがみついて縋りながら、腰を揺らすこと止めはしなかった。

香月『いや” ぁ!!奥ッ、して!おぐ、いじめてぇ!あおやまぁッ、おくきもちっ!ぎもちぃからぁっ…!!』

青山『くくくっ…香月、奥が気持ちいいいんだってぇ?』

香月『あ”あ”ぁっ!きもちぃ!あおやまぁっ奥、おぐぅ…!しゅきぃ♡しゅご、ぎもちっ…!!』

ごりゅ………

と。鈍く鳴った音と共に香月の身体が微かに沈む…

香月『お”ッッ………!!』

音と同時、緩んだ結腸口を乗り越えて、亀頭が結腸に嵌った。

あまりに強い快感は香月の意識を一瞬飛ばすほどであったがすぐにそのまま身体を揺さぶられた香月は1番深い部分からもたらされる官能に泣いて善がることしか出来なかった。

香月『お”、お” ッ!お”あ” ッ、あ”ーーッ』

青山『くっ…イクぞっ…!』

香月『なかに、…らし、てぇ…っ!!』

青山『うッ』









青山『お目覚かい?香月ちゃん。』

再三に渡って身体を重ねた後意識を飛ばしてしまったあと香月が目が覚めたのは青山の腕だった。

あまりに近い距離に動揺し、咄嗟に身体を離そうとした香月だったが、腰と局部…つまりは肛門に尋常じゃない痛みが走ったことにより顔が歪む。

香月『あ” う”ぁ”……』

青山『痛いんなら動くなよ』

そうして、3日でようやく動けるようになった。

ヒューマンバグ大学 和中受け

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