テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
「好きだ」
まずい、言ってしまった。こんなこと死ぬまで言うつもりはなかったのに。なぜ出てしまったのだろう、、!
波の音に打ち消されていて欲しいと思い星夢の顔を見るがポカーンとしている、あぁ聞いてしまったのか。
「、、、」
あぁ、、困っているじゃないか。困らせてどうすんだ。
「っ、、!す、すまない!星夢!今のは、、!」
私はなんとか誤魔化そうとする、しかし
「ありがとう」
星夢は優しい笑顔でそう言う、波の音とないはずの心臓の音がやけにうるさく感じる。
とてもとても眩しく美しく可愛らしい笑顔に私は目を逸らすことができずまさに釘付けになっていた。その顔をずっと隣で見ていたいという汚い願いを同時に願ってしまった。
うれしい、生きてきて1番嬉しいかもしれない。
たった一言で私は有頂天になれる愚か者だ。
「でもごめんね」
星夢はあの笑顔だったが瞳の奥はどこか寂しそうな顔をしていた。
バカみたいだ、あんなに喜んで気持ち悪いことを願ってしまって。きっと顔に出てしまったんだ、すまない、本当にすまない。星夢、そんな顔をさせるつもりはなかったんだ。本当に。あぁなぜ好きと言ったんだ!私は!なぜ!なぜなんだ!この気持ちは墓場まで待っていくと決めたはずなのに!!
謝らないでくれ、優しくしないでくれ。どうしようもなく嬉しくなってしまう、甘えたくなってしまう。私はそんなところにも惚れてしまっているんだ、こんな気持ち悪い想いを抱いているなんて星夢にバレたくない!いやバレたいのかもしれない、バレて受け入れて一緒になって銀河の隅っこに行ってそこで幸せに暮らして、いつまでも星夢は私のものに!誰にも取られないし、戦って苦しむ必要も!
いや何言っているんだ、私は
「それを聞けて俺は嬉しかった、こんな俺に好いている方がいるとは思わなかった。だがその想いに応えることは、できない。」
「なんで、、、?」
またやってしまった。
あぁ本当。嫌だな。
私は星夢、アンタのことがどうしようもなく好きで嫌いだ。
アンタはどんな奴にも敬意と慈愛を持って接する。それでどれだけの者が救われたのだろう、きっと機械が数えることに飽きるくらいだろう。なぜなら星夢、アンタは銀河の救世主だ。星夢は私たち創作物を作り上げた生みの親人類をたった1人で戦ってきた。しかも相手は数えきれないほどいる。星夢は私たちが生まれる前からずっと1人で戦ってきた。アンタすごいよ、1人でずっうとここまでやってきたの。なのに私たち創作物は倒すことができない、どれだけ鍛え上げてもどれだけ地獄を見てもアイツらを斬ることもできない。アイツらクズどもがすんなりと絶滅してくれていたら星夢は苦しんでなかったのに!挙げ句の果てには政治家どもにもお前は利用されている。協力という綺麗で甘ったる言葉でアンタを騙しているんだ。自分たちは手を下さないから星夢を使っているんだ、結局他力本願。星夢から助けられた奴らは感謝を述べ頭を下げ、星夢についていく。ついていく理由はただ一つ自分に得があるからだ、得がなかったらすぐに捨てるくせによ。私は星夢についていっても得がないことを知っている、知っていてもなお離れられない、それでもそばにいたいと思ってしまうからだ。アンタは知らないだろうけどな、どうせ伝えてもアイツらと同じ対応をされるだけ。お前はお前を苦しめている元凶である人類にも自分たちをまた救ってくれるという期待という名の重荷を背負わせている政治家どもや救われた奴らにも慈愛と敬意をもって接する、その姿はまるで女神、子を愛する母親のようだ。目を細め黄金色の瞳の奥はとてもとても優しい眼差し、彫刻のような細く美しい手で手を差し伸べ、天色の髪の毛は宝石のようにキラキラと輝く。星夢、アンタが呼吸のように誰かを救う姿はとても美しく、尊敬でき惚れ直すと同時に、無性に胸を掻きむしりたくなるほど嫌になる。世間でいうジェラシィというものか。アンタのその優しく引き込まれてしまうほど美しい目を私以外の誰かが見ることはとてもとても嫌なんだ。あぁ想像するだけで吐き気がする、気持ち悪い。その美しい純粋そのものであるアンタの手を触れられるのも肩がぶつかるのも髪の一本が誰かに見られてしまうことも、全て全てどうしようもないほど嫌なんだ。あぁ本当に嫌だ、考えたくもない、考えるだけで寒気がする!ただ単にに嫌気がさして地団駄を踏みたくなる、アンタが好きな人ができたなんて言われるとわ、わたしっ!あぁ!!そんな!そんなことは!ありえない!ありえないはず!アンタの側でずっと支えたい、支えてアンタのその笑顔をずっと見ていたいんだ。幸せにしてやりたい。アンタは多分銀河を救うことも人類絶滅も宿命だと思っていると思うが違うと思うんだ、それはお前のことを何も知らない輩が決めつけ勝手に背負わせたただの錘。全て諦めて全て捨てて私と一緒に銀河の隅っこに逃げてそこで暮らそう。桃の花が咲いている場所がいい、あの花は星夢ほどではないがとても綺麗だ。アンタが好きだと言っていた睡蓮の池もある場所にしよう。アンタが好きな本も揃えてアンタがのんびりできる場所に行こう、至れり尽くせりってやつさ。私はアンタがいればいいんだ、アンタのそばでいれればそれでいいんだ。アンタがこの世界からいなくなるなら私は死んでやる。そんな世界はクソだ、ない方がいい。私はそれぐらいアンタが好きなんだ、惚れているんだ。離れようとしても離れられない、アンタがどんなに嫌っても好きだし離れたくない。アンタが水を火に変えてきてと無理難題を押し付けられても必ずアンタの望み通りにしてみせる。だから一緒にいてくれ。
なーんて言えたらよかったな。
あーばかみたいだ、こんな短い時間でこんなことが思えるなんて。
私は相当の欲張りだ。
「俺、確かに空夢のことが好きだ、だけど君の好きとは違うんだ。」
あぁ
「本当にごめんね」
やめろよ
「嬉しかった」
あぁ、、!
「っ!アンタは!!アンタはいつもそうだよな!誰に対しても呼吸という存在を忘れるほどの優しい笑顔を向けて何気ないアンタの口から発した言葉が嬉しくてすぐに!簡単に!救われちまうんだよ!!でも私が欲しいのはそれじゃあない!私を見ろ!!他の誰よりも!ずっと!ずっと!見ろよ!アンタは知らないだろう!いやその顔は知ってるな、ひでぇやつだ本当。だけど好きなんだ、嫌い、ものすごく嫌いでもすきだ!どうしようもないくらい!すきなんだ!アンタが呼吸するように発するその博愛が一番嫌いだ!!!!でもすごく尊敬できるんだ、、!」
「、、、」
「なぁ、、お前、銀河を救ったら、、人類絶滅を果たしたら、、お前はどうすんだ?」
「俺は、、、」
「アンタは、、それ果たせたら本当に幸せなのか?幸せになれるのか?アンタはそれで満足できるのか?なぁ、逃げようぜ、一緒に、誰もいない場所で、2人だけで!誰も邪魔されないし、お前に背負わせるものなんてなにもない!お前の、、、お前の、、、」
私は何が言いたいのだろう。
もう、よくわからなくなってきた。
あぁ
いっそのこと海に飛び込んで死んでしまいたい。
海はとても深いと聞くしきっと沈んでしまったら二度と陸には戻れない。
私にとって都合がいいじゃないか。
「っ!?」
は?
は?
何が起きているんだ?
星夢が近い
顔が、、見えない、、、?
しかも胴体周りがあったかいし、、
これ抱きしめられてる?
「お、おいっ!アンタ!!何して、、!」
「ごめん」
謝んなよ
「本当にごめん、俺、不器用すぎてさ、うまく伝えられない。君の質問にも君の想いにも応えられない。」
知ってるよ、どんぐらいお前のそばにいたと思ってんだ
「ごめん」
そんな震える声で言うなよ
期待しちまうだろ
あぁ
でも
幸せだな
さっきまでの暴走が嘘みたいだ
「ははっ」
「アンタはすごいなぁ、、、」
こんなことで救われてしまう私はどうしようもない野郎だ。
こんなことでとても幸せに感じるなんて。
こんなことで、、、、。
あぁ
どうせなら海に流したい。
星夢
私はやっぱりアンタのことが大好きだ
死んでもいいと思うほどに
太陽組おたく ❤︎
しろっちー
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!