TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第3回テノコン 2024年7月1日〜9月30日まで
シェアするシェアする
報告する

「なぁすまない先生!本当に見つかるのか?」

「きっと見つかるさ。 世界の端に逃げたって、僕は逃がすつもりは無い。」

すまない先生はミスター銀さんを本気で狙っており、前に冗談で言ったレベルを彼はもう既に超えていた。

「まぁ、すまない先生がそう言うなら見つかるか!」

「…ミスター赤ちゃんだって、ミスター銀さんを逃がすつもりは無いだろ?」

「嗚呼、…やっと現れたすまない先生のお気に入りなんだろ?そりゃ逃がす訳ねぇ!」

いつものミスター赤ちゃんなら言わない筈の事を、____に洗脳されているミスター赤ちゃんはそう言った

「…頼もしいよ。」

と、 ミスター赤ちゃんとすまない先生は話を続けた。 その会話を麗麗がこっそり見ていたとは知らずに。

「…ただいま。」

「お帰り!どうだった?」

「すまない先生には気付かれていたかもだけど、僕だから関係無いって思ったのかな。」

「…やっぱ俺の事を本気で狙ってるな…」

「…しかも、『やっと現れたすまない先生のお気に入りなんだろ?そりゃ逃がす訳ねぇ!』って、ミスター赤ちゃんが言っていたよ」

「…俺がすまない先生のお気に入り…?」

「うん。 本人はそう言っていた」

「…まぁ、やたら俺には優しいとは思っていたが、お気に入りだったなんて…」

「でも、今回は今回で良い情報が手に入ったよ」

「まぁ、そうだな!」

「……」




ドカーンッ




と、外から物凄い音が響いた

「な、何だ!?」

「分からない。 …ちょっと様子を見に行ってくる。」

「あ、嗚呼…」




「…なっ、!?」

「…あいつ誰だ?」

「麗麗君だよ。 今回のミスター銀さんの護衛をやっていて様子を見に来たのかな…」

「それだったら好都合じゃねぇか?!」

「…そうだね。 仲間にしよっか。」

そう言い放ったすまない先生の目は、人を殺め過ぎた様な真っ赤で、あの頃の綺麗な青は無くなっていた。

「 ( …正気じゃない… ) 」

「…すまない。」

「あっ_」




ピロンッ



と、麗麗から貰った携帯の通知が鳴る。

「何だろう?」

と、ミスター銀さんは見てみると…

『銀さんごめん。 僕も洗脳されちゃった。 だけどもう2人居るから、伝えといて。  約束破ってごめん、だけど必ず戻ってるからそれまではよろしく頼むよ って……』


と、麗麗がギリギリまで耐えて送ったのだろうと思われるメッセージが届いた。

「嘘、だろ…!?」

「嘘じゃない。」

「…だ、誰だ?」

「僕は 天野 楓 。 こっちは僕の兄さんの 天野 和 だ」

「…ミスター銀さん様。 もう時期ここもバレてしまいますので、僕達の地下シェルターへと行きましょう。」





「綺麗だ…」

「…綺麗なだけじゃなく、頑丈でもありますし、食料やベット等はさっきの内に麗麗様の方からも持って来ましたので大丈夫ですよ」

「さて、問題はすまない先生だ。」

「…あの方はミスター銀さん様を狙っているのでしょう?」

「師匠には銀さんを外に連れて行くなって伝えられてるし…」



ドゴンッ



またあの時の様に凄い音がした。


「ぁ…ッ、」

ミスター銀さんはまたこの2人が洗脳されるんじゃないかと少し怯えた。

「…僕が見てきますから、弟はミスター銀さん様の様子を見ててください」

「分かりまし「待って、くれ」

ミスター銀さんが声を出した。

「…何でしょうか」

「必ず、帰って来てくれるか…?」

ミスター銀さんは震えた声で天野 和に伝えた。

「…なら、皆さんも行きましょうか」

「でも師匠が銀さんを出してはダメって…」

「もう今の師匠は前の師匠ではありません。 …厳しく言うと敵の師匠です。」

「…なら、分かりました」






「…ねぇすまない先生。どうしてミスター銀さんを捕まえたいの?」

「…まぁ、今は言えないかな」

「…ねぇ、まさか気づいてないなんて言わないよね?」

「…勿論だよ。」

「 ! 」

天野 和 は2人の発言の意味に気付いたのか、ミスター銀さんにハンドサインを出した。




気付けばずっと走っていた。 あの時にハンドサインを出された時から。 自分がどれだけ走ったのかも、いつから走ってたのかも気にせずに。


― 鬼ごっこの始まり ―

loading

この作品はいかがでしたか?

111

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚