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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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ー月明かりに照らされた佐久間のそれは美しく光り輝いていた。



桃色の宝石



大「あべちゃーん!お待たせー!」

亮「もー佐久間!10分遅刻!!」

大「ごめん〜!飛ばす!!」

亮「安全運転!!!」

大「はーいっ!」


今日は佐久間と2人でのロケ日。

2人きりになれる事なんて中々ないし、仕事だけど正直めちゃめちゃ嬉しい。まあでも、佐久間はめめのこと大好きだし、俺と2人きりでもなんとも思ってないんだろうけど…。


亮「ロケ楽しみだね〜」

大「今日どこ行くんだっけっけ!」

亮「海!対決するんだって!」

大「なんの対決?」

亮「秘密って言われちゃった」

大「わーなんかこわーい!!」


佐久間の運転でロケの待ち合わせ場所に移動中、他愛のない話を沢山した。そんな、なんて事ない日常が俺にとっては宝物で何にも変え難いもの。




亮「あ、佐久間次のとこ左!」

大「おっとっと…危なかった!ありがとう!」

亮「そしたら右手にー…と、ここだ!」

大「にゃは!着いたー!」


到着したのは白い砂と綺麗な海水、青い空がよく見える浜辺。スタッフさんに許可を貰って、収録が始まるまでの間、2人で水遊びをした。

子供に戻ったみたいにバシャバシャと水をかけあって、追いかけて、これ以上無いくらい楽しくて。

まだ6月でちょっと寒かったんだけどね…笑


スタッフ「2人とも準備お願いしまーす!」

大,亮「はーい!」


4時間もかかった収録を終えた佐久間はすっかりヘトヘトで、帰りの車は俺が運転することになった。

えーっと、俺の家まで行って…佐久間起こして…車返して…よし。久々の運転なんだけど、横に好きな人が乗ってるからという責任感と緊張感がすごくて終始心臓の当たりがバクバクしていた。

当の相手はすやすや寝てるんだけどね。


亮「佐久間もう着くよ〜起きて〜」

大「……。」

亮「佐久間ー?」


いつもは名前を呼べばピョンと飛び起きてむにゃむにゃしてるんだけど、今日は眠りが深いのか返事がなかった。運転中に起こす訳にもいかないし…着いてから起こすことにした。


けど、その必要は無かった。だって佐久間は起きてたから。


亮「起きてたなら返事してくれたら良かったのに〜」

大「……!」


佐久間は口だけを動かして、声を出してくれない。


亮「え〜何〜?視聴率ゼロのドッキリ?」

大「…?………!」


佐久間はキョトンとして、しばらく考え込んでからハッとした顔をしてスマホに文字を打ち込み始めた。


大[はしゃぎすぎて喉痛くて!w]

亮「大丈夫?家ついたらちゃんと休んでね?」

大[うん!じゃあまたね〜!!]

亮「またね!」


『またね』という言葉を最後に、あれから佐久間とは1度も会えていない。




to be continued…

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