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2話。

詳細・注意は同連載冒頭「はじめに。」参照






計画通り。


そう、この花瓶を仕掛けたのは俺。

お前が悪いんだよ、橙。

いくら俺だけになってもらえるように努力したって、結局はお前、違う奴に笑いかけてさ。

こんなに想ってるのに。こんなに努力してるのに。

お前は。俺じゃない、そこらの有象無象と何ら変わらない獣にも、俺と等しく笑いかけた。話しかけた。

お前の笑顔は俺だけのものなのに。


許さない。絶対、絶対絶対絶対絶対、絶対。


だからさ、ちゃんと分かってよ。俺だけ見てて。

なぁ、苦しいだろ?お前を助けてやれんの、俺しかいないよ。

どんどん堕ちて、俺に溺れてくお前の手の甲に、そっと。

唇が少し触れるだけの口吻をした。


桃「手の甲へのkissって、尊敬の証なんだって。橙、俺は、俺だけはお前を絶対に裏切らない。」


俺はそう微笑んで、お前の目を真っ直ぐ見る。

お前は宝石みたいな大粒の涙を流して、何度もうん、うん、って頷いた。

ああ、この瞬間を待ってたんだ、やっと手に入れた。俺だけの橙。


橙「桃ちゃん、大好き。」


俺とお前だけの、何の穢れもない世界。そんな素晴らしい世界で2人、


愛し合えたら。





_次回へと。_

桃橙 _ 少女レイ

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