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高校一年の夏、初めて君に出会った。
その日は夏の間の中でも最も暑い日で、空に凛とした姿で立っている入道雲がまるで僕と対照的だったのを覚えてる。
外で煩く鳴いている蝉は何故か気にはならなかった。
ホームルーム二分前、大声で君はクラスのドアを開けて
『やばぁーー!ギリセーフ??爆笑』
先生も、クラスメイトも笑って
『またかよー!!』
だなんて、
最初は勿論、呆れたさ
でも、注意する気には更々なかった。
だって僕と間反対なんだから。
でも、クラスからも先生からも愛されてた君は高校二年生の夏、来なくなった。
最初はただの”ズル休み” “サボっている”にしか皆んな思ってなかった。
だけれどいつになっても来ない君に皆んなは違和感を感じてあれやこれらで彼女と連絡を取ろうとしたが何一つ手がかり無しに消えてしまった。
勿論僕も心配してた1人なんだけど、席が近かった頃にLINを交換していたため心配のメールは送ったよ。
『学校きてないけど大丈夫?』
まぁ、これが初めてのやり取りなんだけど。
知らぬ間に僕は彼女に依存していたのかもしれない。最初はどうでも良かったのに、間反対な君なのに、どうしてこんなにも寂しいのだろう。
煩いのも、暑いのも、嫌いだけど、君といたら1日、1日がどうでも良くなるんだ、
どうか、どうか、これが夢であっほしいと何回何百回願ったことか。
現実は無慈悲で彼女は卒業まで帰って来ることは無かった。
いっその事こと、君がいる夢に溶け込んだ方が楽なのではないだろうか、