テラーノベル
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あなたがなおしてね
4話
#ますしき #四季愛され #ドールバース
#軽い真澄の過去捏造あり
01
『__、お前と俺は…』
【皆様、まもなく着陸態勢に入ります。座席の背もたれとテーブルを元の位置にお戻し下さい。またシートベルトをもう一度しっかりと締めてください。】
CAのアナウンスにより目が覚めた。
昨日あれからすぐに飛行機の席を予約し、なんもない平日だったため、席は普通に取れたのだった。
そして飛行機の中で俺は少し睡眠を取っていた。どうやら夢を見ていたみたいだ。内容はよく覚えていないがどこか懐かしい夢だった気がする。久方ぶりに夢を見たなと思いながら俺は倒していた背もたれを元の位置に戻したのだった。
02
「こんにちは、淀川さん」
「あ”?…ってお前は…」
「はい。お久しぶりです。桃寺神門です。」
空港に着いて、出口に向かおうとしたとき急に話しかけてきたのは桃機関でありながら一ノ瀬と仲の良い桃寺神門だった。たまたま鉢合わせたって訳じゃなさそうだ。
「なんでお前がいんだ?そもそもなんで俺が来るとわかった?」
「やっぱりそこが気になりますね。簡単に言えば桃瓦さんに言われたからです」
「桃瓦と知り合いなのか?」
「はい。詳しくは移動しながら話しましょう。案内します。」
とりあえずここは大人しく桃寺についていくことにした。
03
「つまり、住所は教えたはいいものそこら辺は入り組んで迷う可能性があるからお前が迎えに来たってわけか?」
「そういうことです。桃瓦さんとはだいぶ前に知り合って良くしてくれました。当時は色々あって話はあんまりしてなかったんですけど落ち着いてからは時々お邪魔させて貰ってたんです」
「なるほどなぁ」
「それで今回も四季くんのことを教えて貰い、僕に出迎えを任せた…ってわけです」
「一ノ瀬に桃瓦の電話番号教えたのもお前か?」
「流石ですね。その通りです。近々会って遊ぼうという連絡を取り合っててその時にちょうど桃瓦さんのこと教えたんです。そしたら四季くん今度話したいから電話番号教えてくれって…」
「そういうことか…」
「あ、見えました。あそこです」
「…結構山奥にあんだな」
「まぁ桃機関でも隠居した方なのでゆっくり静かな場所に居たかったんでしょう」
「そうか。」
「じゃあ僕はここまでです。お話できて良かったです。」
「そうかい…感謝する」
「いえいえ。でも…そうですね…四季くんのことお願いします」
「…なんでどいつもこいつも必ずそれを言うんだか…」
「それぐらい四季くんは皆に愛されてるってことですよ…じゃあ、失礼します」
「あぁ。」
04
「お前が真澄’くん’か?」
家に近づくと1人の爺さんが立っていた。きっと此奴が桃瓦直志なのだろう
「あぁ。淀川真澄だ。そんでそのくんをやめろ」
「悪い悪い。ノートにあまりにも真澄くん真澄くん書いてるもんで移ったみたいだ。」
悪戯が成功したガキみたいなニヤつき顔をしやがる。わざとだな。
「まぁとりあえず中入れ、ノート見せてやるから」
そうして俺らは家に入った
05
「ほらこれが例のだ」
「これが?」
「あぁ。ガキがもっとガキの時に書いたものだから字が汚ぇけどな。ま、頑張って読め」
「感謝する」
「じゃあ俺は外に出る。好きにしとけ。冷蔵庫にお茶入ってから飲んでもいい。コップはあそこだ」
「どこに行くんだ?」
「お前をここまで連れてきた奴だ。礼ぐらいはしてくる」
「そうか」
「好きに過ごしてくれ」
そうして桃瓦は家を出て俺1人家に残された。
目の前には1冊のノート少し紙が黄ばんでいる。長い間しまわれていたのだろう。
そう思いながら俺は1ページ目を開いた
06
おれがいつうまれたのかはわからない。どうやってうまれたのかもしらない。けれどもじぶんがおにんぎょーだってことだけはわかってた それできずいたらめのまえにひとがいたの。だれだかわからないはずなのにすぐにますみくんだってわかった。ますみくんはおれのもちぬしってひと。ますみくんはいつもおれとあそんでくれる。いつもいっしょにいてくれる。やさしいおかおでおれにはなしかけてくれるの おまえはおれのたからものだっていつもいってる。あとおまえはおれのそばをはなれるな、ずっといっしょだっていってた。そのときのおれはそのいみがうまくわからなかったけどいまならわかる。おにんぎょーだったときはおれはしゃべれないしうごけなかったけどこころはあった。そのときからますみくんがだいすきだった。おれをいつもはなさずにいてくれて、たいせつにしてくれる。そんなますみくんがだいすきなんだ。だからずっとおれとますみくんはいっしょだとおもってたのに、きずいたらあつくて、あつくて、 あついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあついあつい、いたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいいたいたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてたすけてますみくんますみくんますみくんますみくんまだますみくんといっしょにいたいのにますみくんとずっといっしょにいるってやくそくしたのに
なのにおれこわれちゃった。ごめんねますみくん。でもねおれうまれかわったよ。ますみくんとおはなしできるよ。がんばっておねがいしたの。ますみくんをひとりにしたくないから、だからおれうまれかわれたよ。またますみくんにあいにいくから!それまでにおれはりっぱになるね。おぼえてないかもしれないけどおれはますみくんがだいすきだから、ますみくんがおれをわすれててもぜったいあいにいくからね、
あとね、おれのなまえ。ますみくんがつけてくれたおなまえね、こんせももらえたよ、ますみくんがおれにくれたなまえ、こんかいももらえたよ
おれのなまえはしきだ、四季だよ、ありがとおますみくん おれになまえをくれて だいすき せかいいちすき
07
平仮名だらけで文字も汚い。時々間違えてる字。それでも読めた。読めた。
「しき…?」
あとひとつ、ひとつだけが思い出せない。なんだ。なんなんだ。
俺はあたりを見回した。意味もないはずなのに、なのにあるものが目に止まった。
ある箱。俺は無意識に立ち上がり箱の中身を覗いた。そこにあったのは1つの人形。俺はそれを手に持った。
青い髪の毛で、目元に2つの黒子。そんでもって可愛らしい笑顔の人気。
そして箱の中にはもう1枚の紙。そこには俺の幼少期と思われる姿とこの人形の絵が書いてあった。お世辞にも上手いとは言えない下手くそな絵。気がついた時には紙が濡れ始めた。室内なのに。小さな丸い水溜り。
「四季…!」
気がついた時には俺は泣いていた
08
「お前の名前は四季だ。季節の四季。一年中、春も夏も秋も冬もずっと一緒にいるから四季。」
ガキの頃、何も無かった俺にも一つだけ宝物があった。
「四季、俺とお前はずっと一緒だ。絶対に離さない」
人形。俺は1つの人形に執着していた。俺が物心ついた時から四季はずっと一緒だった。四季をどこで貰ったのかはわからない。でもそれぐらい昔から四季と俺は一緒だった。
「四季、お前は俺の宝物だ。どんなに苦しい世界でも、お前がいればそれでいい。」
ただの人形。子供のおもちゃにすぎない。それなのに俺は四季を離すことは1度たりもなかった。俺の生きがいだった。四季がいるだけで世界に色がつく。そんな感じだった。それほどまでに俺は四季を大切にしていた。なのに
あつい。目の前には炎。さっきまで居た場所に炎が燃え広がっていた。そして気づく。四季。さっきまで持ってた四季が居ない。まさか、
「四季!!」
俺は炎の海に飛び込もうとした。だけどそれは大人によって拒まれた。
まって。四季、四季が炎の中にいるんだ。まってくれ。まってくれ。四季が居なくなったらおれは、俺は
09
「…四季」
どうして忘れていた?こんなにも大切なことを。
忘れてはいけないことを。帰らなければ、四季の元へ。一刻も早く四季に会いたい。俺が覚えていない癖に、四季に想いを伝えたから、あんなことに
「戻ったぞ。…ってどうした?」
桃瓦が戻ってきた。だが今の俺にそんなことは関係ない。
「悪いが俺は帰る。帰らなければならない」
「…その感じは思い出したみてぇだな。 」
「…あぁ」
「そうか。ま、とりあえずそんな急ぐな。急いでるとなにが起きるかわからねぇぞ?一旦落ち着け」
「…うるせぇ、俺は一刻も早く戻らなきゃいけねぇんだよ」
邪魔だ。殺してしまおうか、そう思った時
ゴンッ
「い”っ…てめぇなにしやがる…殺されてぇのか?」
「やれるもんならやってみな。だけどよ、そんなことしてあのガキがお前と再開したとき喜ぶかは別だけどな」
その言葉で俺はハッとしたのだった
10
「ま、とりあえず記憶戻って良かったな」
「…おかげさまでな」
あれから俺は冷静になり、席に着いた。そして今は茶を飲みながら話をしている。
「お前の焦る気持ちもわかる。だがそれでお前が怪我でもしちゃガキが悲しむだろ。だから少し落ち着いてから行け。」
「礼を言う…おかげで頭冷えたわ」
今日は人に感謝してばっかだ。
「そうかい。じゃあ行ってもいいが…これだけあのガキに伝えろ。」
「何だ?」
「落ち着いたらお前ら二人でまた来いよ。俺だってあのガキに会ってねぇんだ。精々礼しに来い 」
「…わかった」
11
その後俺はすぐに桃瓦の家を出て空港に向かった。奇跡的に空いていた飛行機の席を取れて俺は一先ず息をついた。
待ってろよ四季。あん時の返事をして貰ってねぇんだ。言い逃れできると思うなよ。俺から逃げれるはずがねぇだろ。
そう思いながら俺は九州を飛び立ったのだった
あとがき
急展開すぎるかもしれませんが気にしないでください。あと四季くんのノートのところ非常に読みずらかったと思いますが許してくださいね。
次回最終回になります。
そんでもってこっから自慢話です
昨日出かけた際に街中行ったら桃源暗鬼のグッズあってランダム缶バッジ1つ買ってたら四季くん当てました。私は天才です。なくなった涙袋ペンシルを買いに行っただけなのに幸せな気分になりました。それでは
コメント
3件
熱いっていのはその燃えた時の感情だったり、全部平仮名だったからより、小さい時の伝わってきました! 真澄さんが思い出した時、涙が出てきてたり思い出したりで最高です✨ 次回最終回、、、寂しいけどどうなるか楽しみです!
凄く素敵で感動しました! 最終回、楽しみに待ってます!