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「目的地はうちの部の秘密基地さ。乞うご期待」
何だろう。気になる。
2枚目も確認してみる。
載っていたのは時間と日程。
宿泊場所は空欄になっている。
これはきっと先輩が消したのだろう。
予定は、
9:00 学校出発
12:00 山頂で食事
15:30迄 目的地到着
テント張り、食事準備
18:00 食事
20:00頃 就寝
となっている。
「何か楽しそうな感じですね。今からちょっと楽しみになってきました」
竹川さんは本当に楽しそうに言う。
「でも竹川は本来あっちの本家筋だろ。向こう系統の部に入らなくていいのか」
川俣先輩の言葉に竹川さんはびくっと身体を震わせる。
「知っているのですか」
「一応は」
先輩は頷いた。
「1年もこの学校にいれば、噂も色々聞こえてくる」
竹川さんは小さく頷く。
そしてはっきりした口調で言った。
「いいんです。元々そういう馴れ合いは私は好きじゃないです。だからこの学校に来た時、活動関係は一切うちと関係ない所に入るつもりでしたから」
今までの彼女のふんわりした感じと違う。
少し厳しさまで含んだ感じに聞こえた。
この辺りの事情は僕には全く分からない。
ちなみに栗原さんは何となく理解している感じ。
先生はわかっているようだけれども。
先輩は大きく頷いた。
「なら結構。まずはお試し合宿、充分楽しんでくれ」
「あと金曜日、タオルと下着と寝間着代わりの着替えを持ってきて下さいね。キャンプ現場まで私が運んでおきますから」
「詳しくは明日までにパンフを作っておくよ。寮務や学校側への申請は先生がやってくれるから。お代は心配するな。お試しだから昨年までの部費で何とかする。という感じで、どうする?お試しだけでもやってみるか?」
竹川さんは思い切りよく頷く。
僕は栗原さんとちょっと相談。
「どうする?」
「うん、仲代君がいいと思うなら。私は楽しそうだと思うけれど」
嘘は言っていない感じだ。
「ならお願いします」
僕は先生と先輩に向かって頭を下げる。
「わかりました。色々準備しておきますね」
草津先生の返答。
そんな訳で、いきなり合宿に行く事が決まってしまった。
「うん、楽しみですね。栗原さんだっけ?そう思いませんか」
「そうですね。実はちょっと体力に自信が無いのですけれど」
「大丈夫大丈夫。万が一の場合はすぐ下の道をバスが走っているから」
そんなやりとりを聞きながら。
ふと僕は気づいてしまった。
いや、気づいていたけれど意識してしまった。
僕以外は先生も部員も全員女子だという事に。