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気がつくとけっこうどきどきものだ。
悲しいかな僕には異性に対する免疫が無い。
なにせ今まで悲しい位に異性と縁が無かったから。
小学校の運動会のフォークダンスでさえ、僕は女子側の列に回された。
女子の人数が足りないという理由でだ。
つまり相手はずーっと男子。
そんな悲しき歴史を今まで背負ってきた訳だ。
普段はいい。
目の前に栗原さんが座っているのには慣れた。
部室でもまあ何とかなる。
でも今度はお泊まりだ。
同じテントという事は無いだろうけれども。
栗原さんは可愛い。
竹川さんは可愛いと綺麗が半々くらい。
川俣先輩はちゃんと起きていれば間違いなく綺麗だ。
先生も若いし小柄で可愛い系。
何がどうなっているんだ。
そう思っても始まらない。
この学校を選んだのは僕自身だ。
そんな僕の変な気負いをよそに。
日々は1日ずつ確実に過ぎていく。
追加の参加希望者も現れないまま。
金曜日にはタオルと下着、着替え一式を入れたカバンを先生に託し。
眠れない夜を長々感じながら。
代わり映えのしない私服をそれなりに厳選。
準備を終えて今まさに待ち合わせ場所へと向かっている。
すると。
「おはようございます」
との声。
寮の管理室前のところに3人ともいた。
栗原さんも竹川さんも川俣先輩も。
この学校の普段の制服は長袖ポロシャツ。
だからそれほど服装に変わりは無い。
でもやっぱりちょっと視線が吸い寄せられてしまう。
みんなそれほど変わらない長ズボンに長袖シャツなのだけれども。
服の色は制服と違ってカラフルだし。
「ならまずは厚生棟行くか。今日の昼ご飯と飲み物を買いに」
その言葉で何故3人が待っていてくれたか。
僕は理由を理解した。