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第三十話 終末クラブ

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2023年04月12日

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「ちょっといいかしら?」

 仙道愛菜が声をかけてきたのは、その日の放課後のことだった。彼女の後ろには、特に彼女と仲の良い大隣綾子と西本恭子の姿があった。

 すわ女子の吊るし上げか、などと警戒しかける進夢だったが……。

――んなわけないだろ……。話があるって言ったら、一つしかない。

「例の件で、少し思い出したことがあるの」

 思いのほか真剣な顔をする愛菜に、進夢は一つうなずいて、舞夜と信二の姿を探した。

「二人も呼んであるから、平気よ」

「ほかの人には?」

「まだ可能性ってだけだから。それに、全員で足並み揃えて動くのは、それなりに大変なのよ」

「ああ、まぁ、それは確かにね……」

 と、うなずきかける進夢だったが、

「あれ? でも、それなら、信二と舞夜だけでよくない?」

 信二は、頭の回転が速いし、転生者の組織化を中心になって進めていた。

 舞夜は超自然的な現象の専門************************

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