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上野文
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都築七美
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てく
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襖越しに滲む月光を背景に、蛇珀といろりは初めての時を迎えた。
命の長さは違えども、今同じ時を過ごしすべてを分かち合っている、この瞬間は永遠なのだと、互いの肌の温もりが教えてくれる。
恋をすれば綺麗になるというのは本当のようで、いろりは出逢った頃よりもずいぶん艶かしくなった。今の若さでこれならば、成熟期を迎えればどうなってしまうのか、蛇珀は考えただけで眩暈を起こしそうであった。
先ほどまで冷えていた広い布団は、二人の体温で熱を持つ。
仰向けに寝たいろりに覆い被さるようにして、口づけを繰り返す。その薄い唇はやがて白い首筋へ、そしていろりが蛇珀のものである証の刻印へと辿り着く。
緊張と恥じらいのあまり目を閉じていたいろりだったが、不意に瞼の隙間から光のようなものを感じてそっと視界を開いた。
そして目の前にあった光景に、思わず蛇珀の名を呼んだ。
「じゃ、はく、さま……!?」
くすぐるようにかかる白銀色の髪、それと同じ色の爪は鋭く、牙も伸びている。何よりこの、蛇珀に帯びた柔らかな懐かしい光は……。
「……どうした、いろり?」
早く続きをしたいと言わんばかりに急かすように蛇珀が問う。
高揚のあまり一時的に神の姿に戻ってしまった蛇珀だが、本人は気づいていない。それほどまでにいろりに夢中であった。