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episode11 麻弥
コンプレスの新調も無事終わった。
前とは違う少しダボッとしたものだ。
私は行く途中に雄英との下校時間と重なるため少し夜遅く連合がいる 倉庫に呼ばれた。
トゥワイスがある人を連れて来たいだとか、
遅れた私には一瞬じゃ理解できない光景が見えた。
トガ「マグ姉……?、」
それはとてもグロかった。
マグ姉の上半身だけ血を吹いて消えては、
下半身がばたりと倒れた。
「マグ……姉?、嘘ッ」
私は口を手で塞ぐことしか出来なかった。
コンプレスが思い切って謎の人の懐に入ろうとする。
その顔は少し身に覚えがあった。
確か、オーバーホール。
アイツが……マグ姉を……ッ
怒りが込み上げてきた。
その時死柄木がなにか言っていたのを聞いた。
コンプレス「グッがぁぁ」
「コンプレスッ!!」
その瞬間コンプレスの腕が、無くなった。
その後のことはあまり覚えていない。
すぐオーバーホールがいなくなり、
私はコンプレスに駆け寄った。
トガ「刺すよ?、刺していいでしょ?」
オーバーホールに向けてトガちゃんも限界だった。
「コンプレスッ?、大丈夫……、じゃ無いよね、死柄木……どうする?、」
シガラキ「ドクターに見てもらう、トガ、麻弥、コンプレスはドクターの所
それ以外は少し集まれ」
「コンプレス、捕まって、トガちゃんも、」
その瞬間転々とドクターのいる所まで近づく。
トガちゃんは目が死んでいた。
その次の日からコンプレスの手は義手になっていた。
大きくて、少し固くて私を撫でてくれた手。
少し早めにコンビニに向かう。
桃のスムージを買いマンションに戻る途中だった。
デク「麻弥ちゃん、……ですか?」
私の腕を力強く掴んだのは緑谷だった。
トドロキ「麻弥なのか……?」
アシド「ッ!!麻弥ぁ!!」
ウララカ「麻弥ちゃん?、」
駆け寄るみんな。
何で今なのかなぁ。
今は本当に何も考えたくなかったからわざわざ早く連合出たのになぁ。
アシド「少し話さない?、」
近くにあるファミレスに入った。
特に注文はせず、申し訳程度でポテトを頼んだ。
アシド「麻弥、なんかあった?元気ないよ」
芦戸ちゃんは本当によく見てるなぁ。
芦戸ちゃんとは小学校からの仲だった。
何をするにも2人一緒で、芦戸ちゃんは本当に明るかった。
ある1人、無個性の子が虐められていた所にも1人で勇敢に飛び込んじゃう。
そして、私のことを私より知ってる。
中学に行くと切島に会った。
切島は黒髪だったなぁ
その時に切島と芦戸は雄英に行くって言ってた。
私は正直先生の命令だ。
芦戸ちゃんとは違う、切島くんとも違う。
立派な志なんてない。
と、中学の頃差を感じた。
「実はさ、極道の組が昨日来て、1人は死亡、1人は腕1本取られちゃって。……」
「私、また動けなかったんだ……。」
下を向くと黒いローブに雫が落ちる。
「いつも、大切な時足が震えてね……。
本当に最低だね私。」
アシド「その後、何もしなかったの?、」
アシド「麻弥は、何をしようとしたの?」
芦戸ちゃんの真剣な声が心に響く。
「私ッ……その後すぐ移動して、……」
「1人、命に別状はないって……。 」
ピリピリしていた空気にお茶子ちゃんはほっとする。
アシド「すごいじゃん!!」
ただ、ただ褒めてくれる。
こういう明るい子が、好かれるんだよなぁ。
と爆豪を思い出す。
体育祭、爆豪は芦戸ちゃんと組んだ時少し嫉妬してしまった。
私、最低だな。
アシド「麻弥、爆豪さあんた居なくなってから元気ないの。」
ウララカ「なんか魂抜けた感じなんよ。」
トドロキ「確かに最近怒んねぇな。」
アシド「でさ、麻弥の話すると耳赤くなっちゃうんだよッ!」
……。
友達に気を使わせていることもわかってる。
アシド「麻弥さっ、いつも思い詰めて本音言わないよね。」
雄英に……戻りたいッ。
アシド「麻弥ッ!、たまにはわがまま言ってみなよ!!」
雄英に……戻りたい。
トガ《麻弥ちゃんかぁーいぃのです!》
ダビ《桃好きか?》
雄英にッ。
バクゴウ《どこにいんだよ。》
アシド《おはよッ!》
私、まだ……。
コンプレス《麻弥ちゃん》
トゥワイス《麻弥》
トガ《麻弥ちゃーん》
ダビ《麻弥》
シガラキ《お前》
マグネ《麻弥ちゃん》
スピナー《おい》
みんなッ……
「私、どっちかとか、選べない……。」
アシド「連合を止めたいって思わなかった?、」
ッ。
《生きやすい世界が欲しいのです》
《オールマイトのいない世界》
《スティンが望む未来》
「私、連合のみんなを止めれるのかな。」
机に涙が落ちる。
扉からA組のみんなが入ってくる。
ミドリヤ「ごめん、僕が呼んだ。」
アシド「連合の人止めないとッ、ね?」
カミナリ「麻弥ちゃん、帰ろうぜ?」
アオヤマ「……」
アシド「麻弥ッ?」
アスイ「麻弥ちゃん。」
ウララカ「麻弥ちゃんッ!」
ジロウ「麻弥ッ!」
ハガクレ「麻弥ちゃん!!」
ヤオモモ「麻弥さん!」
イイダ「麻弥くん!」
カミナリ「麻弥ちゃん!?」
キリシマ「麻弥ぁ」
ミドリヤ「麻弥さん!!」
オジロ「麻弥さんッ」
サトウ「麻弥ッ」
峰田「麻弥ぁぁ」
コウダ「麻弥さん!」
トコヤミ「麻弥」
セロ「麻弥っ?」
障子「麻弥」
トドロキ「麻弥」
バクゴウ「麻弥」
A組「戻ろう、雄英にッ。」
溜まっていたものが全て消えた。
涙が溢れて止まらなかった。
私、連合のみんなを止めないと行けないんだ