テラーノベル
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目を覚ますと私は見覚えのない天井を目にした。
「ここは、、、私何してたっけ」
辺りを見渡すと知らない部屋で、昨日何していたかを思い出そうとするが 考えても考えても思い出せない。
突然、部屋にあるテレビが音を立て勝手に電源が入り、 画面に目をやるとそこには、狼の仮面を被った人が映っている。
〈〈起きたものは早急に広間まで来い、地図は机にある。〉〉
それだけ言って画面は暗くなった。
私はすぐに地図を持って部屋を飛び出した。
〜〜〜〜〜
広間に着くと先に知らない7人が待っていた
誰一人喋らず沈黙が続いていた時、どこからか足音が聞こえてくる。
「全員集まったか」
どこか聞き覚えのある声が後ろから聞こえ、思わず振り返る。
先ほどテレビに映っていた狼の仮面を被った人がいた。
「……私の名前は、ホシカゼだ。覚えておけ。」
青髪の少年が口を開く。
「あのホシカゼさん、ここはどこですか?」
「ここはホテルだ。」
続いて白髪の少年が問いかける。
「俺らはなんでここにいるの?」
「それについては今から説明する、よく聞いておけよ。」
私が息を呑むとホシカゼさんはどこからか一枚の紙を取りだす。
「君たちには今から”人狼ゲーム”を行ってもらう」
「な、なんで私たちが…」
「俺等死んじゃうの?」
「意味分かんねえ」
不満や心配を漏らす者もいれば心配の声を上げる者もいる。
「とりあえず、ルール説明する。」
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-全体のルール-
・七日間で隠れている2人の人狼を探し出すゲームです。
・一人につき一つの役職が渡されます。
・役職は【人狼・騎士・占い師・市民】の4つがあります。
・プレイヤー同士の暴力行為は禁止です。
・人狼が二人とも追放された場合、7日間経たなくともゲームは終了です。
-朝のルール-
・毎日投票を行います。
・投票する場合3日までなら[スキップ]が可能です。
・起きてから広間に行くのは強制ではありません。
・カーテンを開けてはならない。
-夜のルール-
・夜は出歩いてはだめです。
-騎士のルール-
・この役職を持つのは一人しかいません。
・毎晩一人守ることができます。
・人狼を守ってしまった場合、騎士は退場です。
-占い師のルール-
・7日間の内3回使用できます。
・共犯を占った場合、白陣営と表示されます。
-人狼のルール-
・毎晩一人を退場させられます。
・騎士を殺した日は他のプレイヤーを殺せません。
-狂人のルール-
・役職上は村人ですが、人狼の仲間です。
・人狼の代わりにプレイヤーを退場させられます。
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-プレイヤー名-
プレイヤー1/ハナサキ
プレイヤー2/アオイ
プレイヤー3/テルダ
プレイヤー4/ミサキ
プレイヤー5/コクノ
プレイヤー6/シラミヤ
プレイヤー7/モモムラ
プレイヤー8/ヤマヤミ
プレイヤー9/−−−
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「以上がルールだ。分からない者は挙手。」
誰もいないのを確認してから
「明日の朝、開始 だ。それまで自己紹介をしておくと良い。」
とだけ言い残して消えてしまった。
「とりあえずプレイヤー1から順に自己紹介。」
急に言われて少し驚いたが私はすぐに口を開く。
「ハナサキです!好きなことは小説を読むことで、 高校1年生です。よろしくお願いします」
続いて青い髪の少年が口を開く
「プレイヤー2はボクです。名前はアオイ、空を見るのが好きな中学2年生。ヨロシク」
下を向いていた金髪の少年が次は僕かと言うように顔を上げる
「プレイヤー3のテルダでーす。高校3年生、よろしく〜。」
会ってから一度も口を開かなかった緑の目の少年が喋りだす
「プレイヤー4のミサキ、緑が好き。高校2年生、短い間よろしく」
次に優しそうな少年が喋る
「プレイヤー5のコクノです。高校1年生で、寝ることが好きです。よろしくね」
広間に来てから私が最初に注目した白髪の青年が喋る。
「プレイヤー6のシラミヤです。掃除が好きな大学3年生よろしく」
ツインテールが特徴の少女が話す。
「プレイヤー7のモモムラです。高校3年生で、好きなものはピンク色 よろしくする気はない」
大人っぽい雰囲気を出す男の人が話す。
「プレイヤー8のヤマヤミ、大学1年生。手伝いをするのが好き。よろしく」
自己紹介が終わり沈黙が続いている時、シラミヤさんが皆に言う。
「もう自由行動でいいよね」
それに他のプレイヤーたちは頷き、解散する。
解散した後、広間には私とシラミヤさんが残っていた。
「皆さん個性豊かだな」
シラミヤさんが下を向きながら独り言のようにこぼした。私が、
「そうですね」
と答えると、返事が来ると思っていなかったのか顔を見上げた。
「ハナサキさんだっけ。少しだけ俺の雑談に付き合ってくれない?」
「……いいですよ。」
断る理由もないので、少しだけ雑談に付き合うことにした。
「俺さ記憶がないんだよね、ここに来る前の。」
「私もです、どうしてでしょうかね。」
「何か不便なことでもあるのかな」
「さぁ、私にはわかりません。」
それから沢山会話を交わしていると、ホテルに鐘の音が響いた。
「これが消灯時間の合図ですかね?」
そうシラミヤさんに問いかけると
「恐らくそうだね、もう部屋に戻ろうか。」
私達は途中まで一緒に部屋へ戻ることにした。
歩いている時シラミヤさんが「そうだ」と言い私を見る
「俺に敬語使わなくていいよ。あと、呼び捨てで。」
歳上なので少し躊躇ったが堅苦しいのは苦手なので、そうすることにした。
「…わかった。私この部屋だから、また明日ね」
「うん、また明日」
シラミヤは微笑み私の部屋を後にした。
姿が見えなくなった後扉を閉め、ベッドへ飛び込む。
「明日は役職発表か…人狼じゃないといいな。」
私はゆっくりと目を閉じた。
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