テラーノベル
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「起きろ」
目が覚める、いつの間にか眠ってしまっていたのか。顔を上げると嫌になるほどデカい家、友人の自宅だ。
「俺が先に行く、お前は死体を持ってついてこい」
返答を聞かないかのように車からすぐに降りる友人を見て、慌ててつられるように車から降りて、女の死体を担いだ。ひんやりしていて、嗚呼、本当に死んでいるんだな、なんて場違いなことを思った。
友人の家に入ると案内されたのは地下だった。そこにはこうなることを予想していたかのように、ノコギリやハンマーなどの道具が用意してあった。
「貸せ」
友人は女の死体をひったくるように取ると、台に乗せて固定する。一応着ておけ、と渡されたパーカー。血がついたらどうするのかと聞けばパーカーごと燃やして捨てるらしい。
そこからは思わず目を背けたくなるような光景だった。最初に見た光景は、とにかく体をナイフで切りつけ、部屋全体になるべく血が飛ばないように血を抜く工程、次に肉を削るチェンソーの音や斧の音、骨が一緒に削れる時の音が頭にこびりついて離れなかった。
ある程度の時間が進み、友人は目の前の女の死体をバラすのに満足したのか、すぐそばに用意してあったゴミ袋を広げ、中に女を入れる。何重にも結び固く縛ると、立ち上がってこちらを見つめる。
「終わった。帰りも送るからもう一度戻るぞ。一応、この女の死体も持っていく」
パーカーは脱いで置いていけと言われたので大人しくそれに従い脱ぎ捨てる。
二人と肉塊が一つ、異様な車の中で骨の削れる音が、今も脳の中で鳴り続けて止まない。そんな中でふと思ったことを口に出した。
「なんで、ここまでやってくれたの」
反応は無い。沈黙だけが空気を包み込む。言いたくないなら言わなくてもいい。ごめん。と謝ろうとしたとき
「……覚えちゃいないだろうけど」
友人の口が渋々開かれた。
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羽海汐遠
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コメント
1件
うわっ、5話、めっちゃ重い…!でも一気に引き込まれたよ😭💦 冒頭の「起きろ」から始まる緊迫感、友人の冷徹な指示、そして地下の道具たち…読んでて背筋が凍った。特に「骨が削れる音が頭にこびりつく」って表現、すごく生々しくて忘れられない。最後、「覚えちゃいないだろうけど」からの友人の言葉、めちゃくちゃ気になる!!この関係性の謎、続きが待ちきれないよ…!