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翌日───────
昨日まで希望が溢れていた俺の机は、他人からの
権勢で黒く塗られていた。
「あ、ごめ~ん、ちょっと手が滑って花瓶が割れちゃったんだよね〜wwまぁ君の席だし後片付け頼んだわw」
俺は、俺にはすでに決定権が無いんだと悟った。
「あ、あぁ、そういうことなら、しゃ、しゃーないよな……」
俺が片付けを始めると周りの奴らはクスクス笑いだした。
「あいつマジでやってんじゃんw」
「2日目にして高校生活終わったなwww」
考えが甘かった。誰かが俺の「路」を応援してくれるものだと思っていた。だがここには人を嘲笑するやつとそれをただ見るやつしかいなかった。
俺は所詮、他人に「めちゃくちゃな人生」というレールを引かれその上を走らざるを得ないような人間ということなのだろうと改めて感じてしまった。