テラーノベル
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電車に揺られながら、スマホを触っていた。
北園彩純(そういえばあの写真送らないと。)
私はフォトアプリを開いて送信する写真を探そうと思っていた、、はずなのにいつの間にか過去から今までの写真を遡ってしまっていた。
写真を見返しながら思い出に浸っていると、
ある写真を見つけた。
約2年前の今頃の写真だろうか、ある人が写っていた。
北園彩純(たしかみんなで勉強したんだっけ。)
今思うとあの頃が1番楽しかったのかもしれない。次第に私は今みんなが何をしているのか少し気になった。
電車を降りると夢から覚めた時のような感覚になる。電車はとても涼しいのに駅がとてつもなく暑いのだ。物心ついた時から暑さに敏感で汗かきな自分が嫌いだ。夏は好きだけれどこの尋常じゃない暑さは好きになれない。
夏と言っても、もう今日から9月。まあここ最近の夏ならもう珍しくはないかも。
と思いながらバイト先に自転車で向かった。
[バイト]
北園彩純「お疲れ様です。」
今日は午前授業なので家に帰ってからバイトまで時間はあったものの、一日中暇だった夏休みがもう恋しい。
北園彩純(ん?あれ誰? )
着替えが終わってバイトを始めようとしていると、男性の影が見えた。多分だけれどあれは店長が言っていた新しく入って来るっていうバイトの人だと思う。
身長170cm以上ぐらいの若い男性に見える。するとその人は気配に気づいたかのように突然振り向いた。
北園彩純(あ、ごめんなさい、、)
私は彼と目が会った瞬間に「ドキッ」という音が聞こえた。本当に一瞬だったし、よく見えなかったけれど正直タイプの顔だったので動揺してしまった。
私は声を出さずにそのまま通り過ぎた。
店長「北園さーん」
北園彩純「はい、何ですか?」
突然呼び出されたものだから声が少し裏返ってしまっていた。
店長「この子、新しい研修員だから主に北園 さんが教育係として見てくれると嬉しい。」
北園彩純「分かりました。」
(最高やん!!さっきのイケメン!)
冷静を装ったけれど私は心の中で踊ってしまうくらい嬉しかった。その時私は初めてしっかりと彼の顔を見た。
北園彩純(え?)
思わず固まってしまった。なぜならそこに立っていたのは私が中学2年生の時に好きだった人だからだ。