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「ねぇ、陸久はあの人があの肩車の子のお父さんだと思ってる?」
「違うんですか?」
一見、お父さんに見えるが、
だとしたら何故あの子は黒いのだろうか。
もしかしたらあの人はお父さんじゃなくて…。
「可哀想…」
そう私が誰にも聞こえないような小さい声で呟いたが、
「何がですか?」
陸久には聞こえていたみたいだ。
とんだ地獄耳だ。
「あの人はお父さんじゃなくて、多分…」
「多分、なんですか?」
「ええと…誘拐犯..だね」
「えっ!?」
「どどどういうことですか!?」
「あの幽霊、黒いもん」
「黒い、ですか?」
「うん、きっとあの男性のことを恨んでると思うよ」
「てことは悪霊ってことですか?」
「まぁ、そんな感じだよ」
「あの男性はどうなるんですか?」
「うーん…分からないけど、あの幽霊が呪い殺す可能性もあるかな…」
「…幽霊って怖いですね」
「悪いことをしなければ何もしてこないけどね」
「そういうもんですか?」
「うん」
「ならいいんですが…」