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意外と主は想像力が乏しかったりする。
【第三話】不思議な君と出会った日
「いたた、、」
雪だるまくんに地下室へ落とされてしまった。
でも思っていたより地下は深くないようで、怪我という怪我はせずに済んだ。
壁には木製のハシゴが掛かっていたようだ。
でもあのタイミングでとっさに掴めるほどの身体能力を俺は持ち合わせていない…
そのまま上を見上げると、同じく下を覗いていた雪だるまくんと視線が合う。
こころなしか、いたずらっぽい笑みを浮かべているように見えてくる….
視線をそらすと暗い廊下がずっと続いている。
奥には薄明かりのついた部屋がある。
普段ならそのまま引き返すところだけど、この時だけは好奇心が勝ってしまった。
足音を立てないように部屋に近づく。
かすかに照らされた人影が見えたとき、安堵と畏怖の入り混じるため息をついた。
白銀の髪に大きめのパーカーを羽織った”彼”が振り向く。
屈せず話しかけた。
「__はじめまして。」
きっと今が、はじまりの時だ。
【次回第四話】数万年後の世界
450字