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俺が運命のお姫様にあった日、それは中学一年になる前の春休み。父と母の会社が運営したパーティーに呼ばれたときに暇してテラスに居た時だった。後ろからやって来た女の子。同い年くらいだろうか、髪が青空のようなきれいな色で、瞳は初夏に見る煌めいた海だと思った。俺はその子に恋をした。一目惚れだった。
桃「っはぁ、飽きちゃったな、」
青「あれ、先客がいたかぁ、、、こんばんは。」
桃「こん、ばんは。」
最初はとてもびっくりした。こんなところに人が来るなんて思ってもいなかったから。でも、その子と話していくうちに、なんだか打ち解けていっちゃって。気づいたら一時間近く経っていた。
青「あーあ、こんなパーティー、抜け出したいなぁ、」
桃「俺も。でも君と話せるのはとっても楽しいよ。」
青「へへ、それはぼ、わっ、私も。」
たまに「私」という前に謎の「ぼ」という言葉を発していた。そのときはそんなに深く考えていなかったけれど、本当の一人称は「僕」なんじゃないかなと今となって思った。
青「どうせ抜け出すなら、私、君と抜け出したかったかも。」
桃「君とだったら俺も抜け出したいかも。」
青「じゃあ行くかぁ、」
桃「冗談だって、」
青「ちぇ、つまんないの!そういえば君の名前って、「橙田桃」だっけ。」
桃「あれ、言ったっけ、」
青「そりゃあ、桃君はお父さんもお母さんも優秀だからね。その息子さんの名前なんてここに呼ばれた人はみんな知ってるでしょ。」
そうなのか。そう思った。俺の名前って結構有名なんだな。どこでそういう情報知れ渡ってるんだろ。
桃「じゃあ君は、?なんて名前?」
青「青。よろしくね。」
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そのあといくつか色んなことを話したが、途中で母が来てもう片付けだから手伝ってくれとのことだった。青も片付けが終わった頃には流石に帰っていた。
桃「ねぇ、母さん。運命の人、見つけたよ。」
紫「そう、、、ふふ、桃ももうそんなおとしごろかぁ。」
橙「どんな子、どんな子~?」
桃「、可愛かった」
橙「お、桃も面クイかぁ、俺と一緒やな。」
紫「え、そうだったの?」
橙「紫ーくん可愛いし、俺もそうなんかな思て、」
紫「ふふ、そっかそっか。」
なんて、微笑ましい会話をしながら家まで帰った。あれから青についてはまだよくわかっていないし、当然あれからずっと会えないままだった。いつかまた、会いたいな。そう願っていた中学校生活も幕を閉じ、いよいよ俺も高校生になった。
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「運命のお姫様」 ~君との出会い~
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