セックスを終えた二人は抱き合っていた。
「私父親と上手くいってなくて…高校に上がると見向きしてくれなかったんです。」
ファントムの目は怒りに燃えた。
「お前も可哀想な事をされたんだな。」雪菜は目を細めて微笑み唇を寄せた。ファントムは後頭部に手を回し貪るようにキスをした。
お互いの熱い息を感じる。
雪菜のスマホがブーブーと鳴った。
「駄目です…雪菜出ません。」
「雅治君ありがとうジュース入れてくるわね。」
落ち込む雅治に母親はジュースを渡した。
「雅治君に言わなきゃいけない事があるのあの子ストックホルムになったのよ。」
「えっ…!?」母親の言葉にショックを受けた。
「雅治って誰だ?」
スマホの履歴を見て問いただした。
「ただの幼なじみです。」
雪菜はファントムの胸に頬つけながら答えた。
「そうかなら良かった。」
強く抱き締めてほっとため息をついた。
「ファントムさん離れたくない。」雪菜の甘い言葉に顔を曇らせたが「俺もだ。」と色っぽい声で囁いて答えた。
「お母さん雪菜はホントにストックホルムになったんですか?」
「ホントよ雅治君。」
ガンと机叩き家を出て古びた倉庫に向かった。
「お前は此処にいろ何か買ってくる。」ファントムは雪菜の額にキスをして倉庫を出た。
「雪菜何だその格好は!」
「雅治…。」雅治は雪菜に軽蔑目を向けた。
続く
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