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9話目もよろしくお願いします!
今回はセンシティブな表現があります。
ご注意下さい。
スタートヽ(*^ω^*)ノ
その夜、病室の空気はいつもより甘く、濃密だった。
レトルトの細く白い指先が、そっとキヨの唇に触れる。まるで羽のように軽く、しかし確かな存在感。指先が唇を撫でるたび、キヨの心臓は跳ね上がり、息が止まりそうになる。
『……レトさん….…』
小さな声が漏れる。躊躇いながらも、キヨはレトルトの指先を唇で包み込むように咥えた。
その瞬間、レトルトの手の震えが伝わってくる。拒絶ではなく、静かに、でも確かにキヨの行為に応えるように。
指の腹をゆっくり舐め上げると、か細い息がカーテン越しに漏れた。
その声を聞いた瞬間、頭の奥がゾクゾクして、止められなくなる。
「……は、ぁ……」
微かに掠れたレトルトの声。
それがたまらなく愛おしい。
もっと欲しい。もっと聞きたい。
キヨは夢中でレトルトの指に舌を絡めた。
『んっ…あぁっ……レトさん…っ、ん、ふっ』
指先がキヨの口内を撫で、くちゅっと濡れた音が響く。
『んっ、んあっ、あっ…はぁはぁ…っ』
くちゅっ…ぴちゃっ…じゅるっ…
レトルトの指 に絡むように舌を滑らせるたび、吐息が漏れ、体が熱く反応する。
喉の奥に届きそうなほど深く指を差し込まれると、堪えきれず舌で必死に応える。
『うっ…ぐ..っ。…はぁ、レト…さっ、くる…し..ぃ』
キヨの目には涙が溜まっていた。
レトルトの細く綺麗な指に舌を絡めて
もっと欲しいと訴える様に吸い上げた。
キヨはレトルトの指を口いっぱいに咥え込み、舌でねっとりと絡める。
『んっ、…っ、んぅ…』
くちゅくちゅっ…じゅるじゅるっ…ぴちゃぴちゃっ…
唇が吸い上げるたび、唾液が糸を引き、いやらしい水音が病室に響いた。
レトルトはふわりと笑い、柔らかく言った。
「キヨくんのえっち、今日はもうおしまい」
その言葉とともに、カーテンの隙間から伸びていた細く白い手がそっとキヨの口元に触れ、垂れた涎を優しく拭う。
その仕草は、慈しむようで、でもどこか妖艶で――キヨの胸は締め付けられるように高鳴った。
『……あっ…』
先程まで口に含んでいた綺麗な手を名残惜しそうに見つめて、キヨは小さく呟いた。
カーテンの奥に引っ込むレトルトの手を、キヨはじっと見つめ続けた。
毎夜繰り返される、二人だけの秘密。
顔も見ず、言葉も交わさず、ただ指だけを通じて繋がる。
見えないからこそ想像は膨らみ、与え合うほどに狂おしく、甘く、そして抗えないものになった。
『ん……んっ..レトさん、もっと…』
レトルトの指を唇で吸い上げ、舌で丁寧に舐める。
遠慮なんてせず、与えられるままに、必死に貪る。
カーテンの向こうから小さな吐息が聞こえる。
その音に、喉の奥が震えるほどゾクゾクした。
『んっ、あぁっ…レトさんの指…ん、ちゅっ…はぁっ』
キヨは夢中でレトルトの指をしゃぶり上げる。舌が這うたびに、ちゅぷっ、じゅるっ、と濡れた音が響く。
「…キヨくん。上手…はぁ、はぁ。きもち…ちい」
レトルトも息を震わせながら、キヨの口内を犯す。
互いに与え、互いに貪り合う快楽。
それはもう単なる舌先や指先の刺激ではなく、体も心も巻き込む濃密な渦だった。
続く