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#鬱展開
Mist-404
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mogyumogyuGemi
646
能研本部・早朝
朝日が昇る。
珍しく穏やかな時間が流れていた。
訓練場ではソウヤとイレイダが組み手をしている。
ガッ! ガキィン!
ソウヤの拳をイレイダが木刀で受け流す。
「踏み込みが甘い。」
「もっと腰を落とせ。」
「おう!」
その様子を結衣たちは微笑ましく見守っていた。
しかし、その平穏は長く続かなかった。
緊急警報
ビーッ!! ビーッ!!
基地中に警報が鳴り響く。
タジが通信室から飛び出してきた。
「惣一さん!」
「本部上空に高エネルギー反応!」
「数は……一つ!」
惣一の表情が険しくなる。
「一つ?」
「はい。」
「ですが……。」
タジの声が震える。
「今まで観測した中で最大です!」
上空
全員が外へ出る。
青空の中心。
空間が歪み始める。
ギギギギギ……
黒い亀裂が広がる。
やがて、そこから一人の男がゆっくりと降り立った。
白衣。
眼鏡。
穏やかな笑み。
間宮トオル。
ソウヤは拳を握る。
「あいつが……。」
結衣も息を呑む。
「Azの……。」
対峙
間宮は周囲を見渡す。
「歓迎ありがとう。」
「能研。」
惣一が一歩前へ出る。
「目的は。」
「決まっている。」
間宮はソウヤを見つめる。
「君だ。」
「第一捕獲対象。」
空気が一変する。
ソウヤは静かに構えた。
「断る。」
間宮は微笑む。
「安心してほしい。」
「殺すつもりはない。」
「研究に協力してもらうだけだ。」
イレイダが鼻で笑う。
「誘拐を協力とは言わねぇよ。」
「帰れ。」
能力
間宮は小さくため息をつく。
「交渉決裂か。」
その瞬間。
彼の足元から無数の青白い光が広がる。
Ability Research(能力研究)
地面に巨大な紋様が刻まれる。
タジが叫ぶ。
「能力反応!」
「未知の能力です!」
惣一は即座に指示を飛ばす。
「全員散開!」
戦闘開始
イレイダが真っ先に駆ける。
「先手は私だ!」
居合。
一閃。
ズバァッ!!
鋭い斬撃が間宮を捉える。
……はずだった。
カキィィン!!
見えない壁が斬撃を弾いた。
イレイダの瞳が見開く。
「防いだ?」
間宮は微笑んだまま。
「君の能力も研究済みだ。」
「斬撃速度。」
「踏み込み。」
「筋肉の動き。」
「すべて解析済み。」
圧倒
次の瞬間。
間宮は指を鳴らす。
パチン。
イレイダの足元が爆ぜた。
ドォォォン!!
「ぐっ!」
イレイダは空中で体勢を立て直し着地する。
「何だ今の!」
タジがモニターを見る。
「能力じゃない!」
「足元に設置されていた超小型装置です!」
間宮は笑う。
「私は戦う前に準備をする人間でね。」
「能力だけに頼るほど愚かじゃない。」
ソウヤ
ソウヤが飛び出す。
右拳を振り抜く。
間宮は避けない。
その代わり、小型の装置が展開される。
ガキィン!!
拳が透明な障壁に止められる。
「くっ!」
間宮はソウヤを見つめる。
「君の人格転移。」
「ぜひ見せてもらいたい。」
その笑みは狂気そのものだった。
エピローグ
その時だった。
遠くの丘の上。
二人の人物がこの戦いを見つめていた。
グラン。
そしてマラン。
ペインは今回同行していない。
マランが静かに言う。
「……間宮が動いた。」
グランは腕を組む。
「予定より早いな。」
「だが好都合だ。」
マランは能研の方を見つめる。
(ソウヤ……。)
(お前はどうする。)
風が吹く。
三つの組織――
能研。
Az。
マスタークラウン。
それぞれの思惑が、ついに真正面から激突しようとしていた。
第67話 完
コメント
1件
第67話、一気に緊張感が走る展開でしたね。朝の穏やかな訓練シーンからの緊急警報、そしてまさかの間宮トオル本人の直接襲来——あの静かな狂気の微笑みが怖かったです。イレイダの一閃があっさり解析済みで弾かれるシーン、そしてソウヤに向けた「人格転移を見せてもらいたい」の台詞、背筋が冷えました。最後のグランとマランの存在も気になります…三つ巴の衝突、ここからですね。