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「怪盗レトルトと新米探偵キヨ」
レトルト×キヨ
初めて書くカップリングです。
不慣れな部分もあると思いますが、楽しんで頂けると嬉しいです(^ω^)
ご本人様達とは全く関係ありません。
ただの妄想のお話です。
セリフの設定
『』レトルト
「」キヨ
世間を騒がせる、大胆不敵な大泥棒がいた。
白と黒に塗り分けられた奇妙な仮面。
バッテンのような目、ギザギザに裂けた笑み。
その下に隠された素顔を、誰も知らない。
年齢も、性別も、過去も――すべてが謎。
彼は必ず予告状を送りつける。
「今宵、あなたの最も大切な宝を頂きに参ります。」
彼が現れる夜。
厳重な警備も、鉄壁の金庫も、意味をなさない。
気づいた時には、宝は消えさり彼の高笑いだけが夜空に響く。
人々は恐れ、憧れ、噂する。
影のように現れ、風のように去る存在。
――その名は、怪盗レトルト。
金色の封蝋が割れ、白い紙に踊る美しい文字。
それを読んだ瞬間、誰もが息を呑む。
奪われる未来は、もう確定している。
月は高く、夜は深く、街は眠りにつく。
だが――
闇の中で、あのギザギザの笑みが静かに浮かび上がる。
次に狙われるのは、いったい誰の“宝”か。
怪盗レトルトと新米探偵キヨの物語は、今ここから始まる。
今夜、怪盗レトルトが狙うのは――
小さな村に古くから伝わる“守り神”の宝。
それは、村の繁栄と安寧を見守る聖なる品だと言われていた。
長い年月、誰の手にも渡ることなく祀られてきたが、
つい先日、町の大地主が「保護」を名目に譲り受け、
自らの屋敷へと運び込んだ。
宝は今、重厚な鉄扉の奥。
暗証番号、指紋認証、虹彩認証――
あらゆる最新技術を詰め込んだ金庫の中に眠っている。
さらに屋敷の周囲には、千人にも及ぶ警備。
昼夜交代で巡回する警備員。
監視カメラは一秒の死角も許さない。
空にはドローンが飛び、地にはセンサーが張り巡らされている。
「これで盗める者などいるはずがない」
大地主はそう豪語し、葉巻をくゆらせながら笑った。
――だが。
その夜、屋敷の門に、真っ白な封筒が一枚差し込まれていた。
予告状には、こう書かれていた。
『今宵、あなたが囲い込んだ“守り神”を
本来あるべき場所へお返しします。
――怪盗レトルト』
誰もまだ知らない。
この夜、千人の警備すら意味を失うことを。
月が雲から姿を現し、
闇の中で、あの仮面の笑みが静かに輝いた。
その厳重すぎる警備網の中に、闘志を燃やす異様な存在がいた。
名は、キヨ。
まだまだ若い新米探偵。
だがその瞳は鋭く、幼さの奥に獣のような集中力を秘めていた。
頭脳明晰。
状況判断は速く、記憶力は驚異的。
さらに、鍛え上げられた身体能力。
壁を駆け、影を踏み、音もなく移動できる。
「期待の新人」「未来のエース」
周囲はそう持ち上げるが、
本人はその言葉に興味がないように淡々としていた。
――ただ一つ。
今夜の標的、
怪盗レトルト。
その名を聞いた瞬間、
なぜか胸の奥がざわついた。
会ったこともない。
声も知らない。
それなのに、どこかで“必ず捕まえなければならない”と
本能が叫んでいた。
キヨは屋敷の屋根の上に立ち、
眼下に広がる警備陣を見渡す。
千人の人間。
無数の光。
鉄壁の防御。
「……来るなら来いよ、怪盗レトルト」
小さく呟いた声は、夜風に溶けた。
その瞬間。
遠くの時計が、深夜零時を告げる。
同時に、
どこかで、ガラスが鳴るような軽い音がした。
キヨの口元が、わずかに歪む。
――始まったな。
光と闇。
追う者と追われる者。
運命の歯車が、静かに噛み合った。
続く
コメント
3件
新作だ!🐱右だ!ありがとうございます!!!!!! 怪盗レトルトって言われると🦀さんの名前の由来のキャラが出てきて1人でニヤついてます
え、好きです 早いけどイラスト描いてもいいですか!!!