咲夜 どうも!お久しぶりですm(*_ _)m
えっと怖い話をやっていきます!じゃスタート!
「気をつけて帰りなさい」
先生に見送られて校舎をあとにした僕は、冷たい北風に首をすくめた。
(真っ暗になっちゃたな……)
ただでさえ陽が落ちるのが早い季節。学校の新聞の印刷係をしている僕は、印刷機の調子が悪かったせいで、帰るのが下校時刻を大幅にすぎてしまったのだ。
マフラーに顔をうずめながら校庭を横切ろうとした僕は、ブランコのまわりに小さな影が集まっているのを見つけて、ふと足を止める。
(あれ?ナイトじゃん。お、あっちは茶太郎かな?)
夜みたいな黒いから、ぼくが勝手にナイトと呼んでいるネコは、近所に住んでいるノラネコだ。
茶太郎というのは、近所のおばあさんが飼っているネコで、茶色だから茶太郎になったらしい。
よく見ると、他にも近所の飼い猫やノラネコが10匹以集まっている。僕は校舎の裏からまわりこんで、ブランコにこっそりと近づいた。
ネコたちはキレイに円陣を組んでいて、まるで会議を開いてるみたいだ。
その輪の中に、ひときわ目立つネコがいた。
あざやかな灰色の毛並みに黄色の瞳。
どことなくオーラが感じられて、まるでネコのぬしみたいだ。僕は心の中で、そのネコをグレイと名付けた。
ネコがこれだけ集まれば、フギャーフギャーとやかましくなりそうなものだけど、みんな小声でお行儀よく喋っていて、なんだか本物の会議みたいだ。
なにを話しているんだろうと耳を澄ませた僕は、驚きのあまり、もう少しで叫び声をあげるところだった。
ネコたちは本当に人間の言葉で喋っていた。
(おばあさんは、僕のことを可愛がってくれるよ)
と茶太郎がそう言って胸を張る
〈いいなぁ。うちは最近、ご飯が手ぬきで……〉
とぼやいているのは、近所の三毛ネコだ。
あそこはたしか、長男がもうすぐ大学受験なので、ネコのご飯所ではないのだろう。
〈___はいいやつだ〉
ナイトの口から突然僕の名前がとびだしたので、僕はまたびっくりした。
〈食べ物をくれるし、遊んでくれる。なによりおれ達をあまり見下したりしない〉
他のネコたちが口々に〈それはいい〉
とか
〈見下すやつが多くて困る〉
などと答えてる。どうやら順番に近況ほうこくをしているようだ。
ひととおり報告が終わると、グレイが宣言するようにいった。
〈それでは、最初の議題に入る。まず、神社に捨てられていた子ネコ達についてだが……〉
グレイが語りはじめたのは、それまでじゅうぶんに驚いていた僕をさら驚かせるものだった。
先週、学校の近くの交差点で車が電柱に激突して、運転手が大怪我をするという事故があった。グレイの話によると、どうやらその事故は、飼いネコが産んだ子ネコを神社の境内に捨てた飼い主に罰を与えるため、ネコたちが車のブレーキに細工をして起こしたとこだったらしい。
その後も裁判はつづいた。裁判にかけられているのは、ネコに対してひどいしうちをした人間たちだ。
そして何人目かに同じクラスの友達の名前がでてきて、僕は耳を疑った。
〈___は、△#〇(ネコの名前で聞き取れなかった)を自転車ではねてそのまま逃げた。
そのせいで、△#〇は右前足が悪くなってしまった。評決を〉
〈___に同じ罰を〉〈同じ罰を〉〈同じ罰を〉
ネコたちが口々に言いながら、前足をあげる。
(あいつに早く知らせないと!……)
急いでその場を離れようとした僕は、慌てるあまり、落ちていた枝をうっかりふみおってしまった。
パキッとかわいた音がして、背筋が凍りつく。
おそるおそる振り返ると、鋭く光ったネコたちの瞳が、こちらをじっとにらんでいた。
「フギャーッ!!」
口元から鋭いキバをのぞかせながら、いっせいに声をあげるネコたちに背をむけると、僕は裏門をめざして、必死でかけだした。
家に帰ると、早速名前の出た友達に電話をかけた。だけど、今日は塾にいっていて、帰りはかなり遅くなるらしい。
仕方がないので、明日の朝、学校で話すことにして、僕は電話を切った。
ニャー、ニャー、ニャー……
その日は夜遅く。ネコの鳴き声が聞こえたような気がして目をさました僕は、体を起こそうとして、(あれ?)
と思った。起き上がるどころか、まるでかなしばりにあったみたいに、腕を上げることもできないのだ。
何とか首を持ち上げて周りを見まわした僕は、背筋をツーッと冷たいものが流れていくのを感じる。
数え切れないくらいのネコたちの目が、ギラギラと光りながら僕をかこんでいたのだ。
僕が声を出せずに息をのんでいると、1匹のネコが、ひょいと僕のお腹の上にとびのった。
グレイだった
〈お前は人間でありながらネコ会議を見てしまった〉
グレイはぼくをじっと見つめながら、冷たい声でいった。
〈ほんらいなら、生かしておくわけにはいかないが、※✕◇がお前を助けてくれというので、ら特別に助けてやろう。ただし、もしわたし達の邪魔をするなら……〉
グレイは僕の首すじにすばやくかみついた。するどい痛みに、僕はうめき声をあげる。
〈忘れるな〉
その声を最後に、僕の意識は暗闇に落ちっていった。
次の日。僕は仮病を使って朝から学校を休んだ。
クラスメイトから例の友だちが自転車の事故で足を骨折したという連絡があったのは、その日の夜の事だった。
電話を切った僕は、自分の部屋に戻って鏡を見た。首すじに、血のにじんだような赤いふたつの点が見える。
「にゃー」
かすかに聞こえたネコのかなき声に窓を開けると、ナイトが家の前で僕の部屋を見上げながら、前足で顔をなでて目を光らせていた。
咲夜 どうだったでしょうか!
このお話は確か友達かな?に聞いた話!
ネコって可愛いけど怖いねwじゃまたね〜
コメント
1件
怖いけど…何か猫又居そうだからエサもって突っ込みたくなる