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主人公(男)は、本編が始まるまでの記憶を全て喪失して施設で暮らしていました。しかし施設生活にも飽きてきた頃、犯罪組織の一員となった友人から、とある情報を聞きます。それは『施設にいる人間が、自分の家族を含む関係者全員に対して犯罪行為を行なった場合』のみ発生する病気のことでした。 彼は、自分がこの病気に感染したことで家族が自分を拒絶するのではないかと恐れました。彼の家族愛は非常に強く、そして彼が犯罪を犯したことは一度もないため、犯罪者として疑われることもありませんでした。 しかし、もし自分が殺人罪などで逮捕されたら…そこで彼に衝撃的な出来事が起きます。なんと彼が犯罪を起こしたわけでもないのに、彼を忌み嫌う人間が現れるようになったのです。もちろん彼自身は何もしていないはずなのに、です。 彼は考えました。もし自分が殺人をせずとも他人に迷惑をかけてしまうのであれば、どうすればいいかを。そして思いついた方法が、ある場所への潜入調査でした。彼は、自分の欲求を満たすための「盗み」をするため、他人の家へ潜入しその家の主から物を奪ったりするのではなく、「盗みを行わないようにさせる行動」を行います。つまり犯人ではなく被害者となることで、自身が犯罪を犯しても他人を傷つけないことにしようと考えたわけです。それが、この作品のコンセプトとなります。