記録物語-R.s.༗《レェズ》メリーさんの執事《偽王の幻夢境編》の続きでございます…では、続きをご覧下さい。作者より𓀃…
……場面は暗転し変わり……
〈ヘーイ!〉声が大きい…
兵士B「君か!」
兵士L「君なのか?」
兵士G「君に違いない!」
兵士3人「間違いないはず…その見た目と稀に見るアホ面は確かに和人だ」
瀧奈「急に失礼な事言ってきたぞ…」
アズラト「確かに急ね…でも、貴方を探してた様だよ、何かやらかした?」
瀧奈「何でやらかした前提!」
メイザー「その服装は、アルジャーノがよこした兵どもか…」
兵士G「はい!手掛かりを聞きそびれて取り敢えず異端聖教団(マーヴェリックコー)の方々とご同行している和人の者を探せば よろしいと思って張り切って見つけました!……そうですよね」
兵士B「そうだと思う!…よな」
兵士L「そうじゃない?…」
3人の兵士はこちらを見つめる…
瀧奈「小生に聞かれても…」
ベネット「僕達を含んで言ってる事だから合ってるんじゃないかな…」
オグリ「いつもソノ羽織を着てるんだからわかりやすいと思うんだな」
Tsアレフ「……その話し無しでも、探しに来てもらってるって事はαメリーやロディ達がそこで待ってるんじゃないかな…」
兵士L「はい、ロディ様もいましたね」
ティファレット「だったら今すぐ向かわないと」
兵士B「そうです、今すぐに…ん?お前、顔に何か付いてるぞ…」
兵士G「え?取って取って」頭を出す…
兵士B「はい、取れたぁぁぁ」取って見せてあげると、手元には……
兵士G「ぁぁぁぁ…ムシ!」
兵士L「何、虫ごときで怯えて…」
虫型無線機「聞こえるかお前達」…
兵士3人「きゃぁぁ!喋ったぁあ!」驚き虫型無線機を投げつけ慌てる…
アズラト「あら機械だったの」
Tsアレフ「落ち着いて…」
虫型無線機「戦争は終わっ…〈ッ〉…我々は一度、異〈ッッ〉教会にもどッ…〈ビーーッ〉 …」…
〈パリン〉…兵士3人に何回か踏まれて壊れてしまう虫型無線機。
ベネット「・・・今なんか重要な事言ってた!今なんか重要な事言ってたって!」虫型無線機を拾い焦る…
ティファレット「え…本当?、何してくれとんじゃいパンチ〜!」
兵士L「ずみませんした〜」パンチが当たるがびくともせずに頭を下げる…
ティファレット「だぁぁ!手がァァ!」
メイザー「……弱すぎだろ」…
ベネット「ノォォォ!」
オグリ「た…瀧奈〜助けてくれ〜」
瀧奈「あ、暴れるな…落ち着け…」
Tsアレフ「どうしよう…」
アズラト「そうね……」
爻綺「あ、聞き取れたから言うね」
アズラト「うん、聞かせて」
爻綺「戦争は終わった…我々は一度、異端聖教会に戻る…ってな感じだった」
アズラト「ありがとう、上出来ね……さて、いつまでやってんだ!」
兵士3人とベネット「すみません!」
ティファレット「何か凄い痛い!!」
瀧奈「動くな!ヴェネやってくれ」
ヴェネ「グゥ〜……」
アズラト「……呆れた…」
オグリ「オイラも…」
……少しして騒動は収まり、兵士達は真面目に異端聖教会堂へと運転し送る……
兵士B「ぶ〜ん…ぶ〜〜」曲がり角を楽しそうに曲がり運転する…
兵士G「うるさい!」兵士Bをど突く…
ベネット「運転中は危なぁぁ…」
兵士B「ぶ〜…んぐふふ…weくぁ……ゲホゲホ……うあ!前から要塞が!」
カイルパンツァード「変形」兵士Bが運転している車を避け、通り過ぎる2台の車を止める。
兵士L「あれ?進まない…パンクか?」
オグリ「上見るんだな…」
爻綺「誰か来る」
……全員の目の前にアルジャーノが降りてやってくる…それを見た兵士3人は皆を待つ様に言い外に出る…
兵士3人「あ、ただいま戻りました!」
アルジャーノ「ご苦労様っと言いたいんだけど、君達かなり叫んでたね…」
兵士3人「すみません!」「(アイツ)(コイツ)(ソイツ)が暴れたせいで!」
アルジャーノ「……送り終わったら、アポロンと言う人をファイズスリーに帰してやってくれるかい」
兵士3人「はい!了解しました」
……ふと、アルジャーノは車の窓からメイザーと目が合うが、『早く行け』と言いそうな感じにメイザーは頭を動かす…
アルジャーノ「じゃあ、行くからね」そう言い、そのままカイルパンツァードに乗り別れる…
……兵士3人は車に戻り、そのまま数分運転して目的の場所に着く…
兵士3人「ロック、シザー、ペーパー、1〜2〜3〜……」ジャンケンをしている。
兵士B「勝った!」拳を上げる
兵士L「危ねぇ!」グッとポーズをとる
兵士G「負けたーぁ」(チョキ)
兵士L&B「行ってらっしゃい」清々しい程に兵士Gを見送る…
兵士G「くそ…クソが……」
…死んだ魚の目の様な眼差しでオグリとティファレットはその光景を見つめて3人が真面目に動くのを待っている…
ベネット「あ、開いてる…鍵はかかってなくてよかった」…
そう思いドアを開けると勢いよく開き前に倒れてしまう、横にはエルドが居た…
エルド「……わぁ…びっくりた…ベネットか、大丈夫?」
ベネット「あ、うん大丈夫」
……エルドはベネットを起き上がらせたら、そのまま外へと出ていく…
ゲーティア「あれ…もしかしてベネットじゃないかしら」
ジャンヌ「本当だ、と言う事は…」
……奥から2人が見える…
ベネット「あ、良かったぁぁ!……押さないでぇぇ……グエ…」壁へと押し飛ばされて、ボンっとぶつかる。
ティファレット「ペプシィマーン」押し出される
瀧奈「何言ってんだ!」扉のドアの部に捕まり転けずに耐える…
メイザー「早く行け通れないだろ…」
次々と入ってくる……
αメリー「…瀧にぃ!」
ラス「無事だったんですね」
アポロン「おお、皆んな生きてる〜!お〜い!」走って来る……
アズラト「今走って来る子が例のアポロンだよ…行ってらっしゃい」
……走って来るアポロンは、メイザーの背中で少し隠れていた兵士Gに連行される。
兵士G「任務遂行……お前を連れて行く」
アポロン「え?…」〈デデン!♪〉…謎の幻聴が聞こえてくる…
そして、捕まった。
アポロン「あ〜離して〜」
兵士G「帰るだけよ」
兵士L「早く終わらせて飲みに行こう」
兵士B「いいね」
そのまま車へと向かう…
アポロン「嫌だ〜まだ見ていきたい」
テットラ「ばい ば〜い 」手を振る
アポロン「バイバ〜イ……」拘束されたまんま小刻みに手を振る…
〈バン〉車のドアが閉まる…
アポロン「って違う!止まってくれ〜」
……車は発進し遠くへと小さくなる…
テットラ「……あ!僕も乗ってけばよかったぁぁ…ココに居てもやる事ないよ〜」
旅冴「もう行ってしまった」
ロディ「ん?…アポロンは行ってしまったのかな」
ベール「客人が増えとりますな…お茶菓子を用意したのです…足りるとよいのです」片手に甘い香りのするクッキーを食べながらこちらに来る…
\\\\\\\\\\\\―茶会室―\\\\\\\\\\\\
Tsアレフ「サクサクしてる」
爻綺「何処かで食べた事のある味…」
旅冴「……ステ◯叔母さんの歯茎」
オグリ「急にどうしたんだな…」
ゲーティア「歯茎?」
テットラ「ハグキ?」
ラス「……??」
バベル「バターの仕込み具合がいいな」
αメリー「美味しい」
ティファレット「うまっ…っ…ク〜ん!?」
アズラト「それ私が飲んだ茶よ」
ティファレット「す…すみません…」そのまま飲みながら舐め回す…
アズラト「・・・」
メイザー「キモいな……」
ジャンヌ「……」その光景を見て困惑して飲んでいたお茶を溢す…
瀧奈「……顔に何か付いてるか?」
ベール「いや、何か忘れてる様な気がしてね…思い出すかなと思ったのです」
ロディ「今は落ち着いて明日に備えよう…ベールよ、手が空いてたら客室の用を手伝ってくれぬかな?」
ベール「いいですよ、手伝うです」
……一同全員は、一時の安らぎを味わい用意された部屋に行き、別々に休む。…
が、1人を除いて……
ベール「……うっかり忘れてたです…ダイラー国王様…ようこそです…」
……身なりの整った服装の男性と、その周りにガードマンが2人付き添いしている…
ダイラー「構わない。だが…感謝せよ、余裕を持って来たのだから他の者共が来る前に予定を思い出せたのだからな…」横髪をかき上げベールを見つける。
ベール「いやはや、ありがたい事です。では…案内するです」
〈カッ…カッ…カッ…〉
一直線の廊下を歩く足並みが見える…
それぞれ何処からか来た者達が、頑丈に大きな扉を押し除け入る…
ベール「揃いましたかな?です」
ダイラー「……始めよう」
周りには各国から来た人達が座っていた…その隣には従者が待機している。…
ベール「王国アムステリアの国王、バーレヘム・ダイラー様。」
ダイラー「うむ」
ベール「共和国アウストリオの統治者、女王のカーミュラ様。」
カーミュラ「はい…」
ベール「共和国イングラム、国調のヴァン・ラッハー様。」
ラッハー「あぁ俺だ」
ベール「公国ルペニシャ代表、国務官のジェントル・ダビンチ様と、ニコラウ・ペルニカ様。」
ペルニカ「は…はい」
ベール「皇国ローリアス、女皇のエリアルス・ペーリナ7世 様。」
ペーリナ「7世って付けるのはちょっと…やめてもらっていいかしら」
ベール「コレは失礼しましたです」
ベール「帝国アラント代表、国務菅の……(長いですね)…ヒューバート・ブレイン・ラ・クーシー・スタインハウゼンベル・アルバネ…様。」
アルバネ「わざわざどうも、アルバネだけでよろしいのよ」
ベール「そうさせてもらいます…です」
ベール「和[ヤマト]国、大臣の伊澤 博誠[イザワ ハクト]様。」
博誠「博誠です…よろしくお願いします」
ベール「まとめて…大卿民国、黄帝の択 鐘凛[シュリン]様と、コリョフ様。」
コリョフ「あ?何で一緒なんだ!」
鐘凛「国として認めた規模でないだろ、いつからそう思い上がってた」
コリョフ「お前もだろ!1人じゃ大国まとめられないクセに」
〈ガン!〉っと叩く音が室内に響く。
ベール「ありがとうです。最後に、ヴェカーン国家のアルキス・ネロパルド・ヴェカーン大統領です。」
アルキス「……痴話喧嘩をしにきたなら、許可を取ってからしてもおうか?」
ベール「以上、現在…ここに集まった代表者達です……残り10日までに間に合う様に最善を尽くしましょう…です」
――始めよう偽王国の幻夢を。――
――いつか終わる逢魔極夜を。――
1冊の本が風に吹かれめくれる…
瑛治「……エレイ姉さん…木屑から落ちたモノですが、この本の内容は…」
エレイR「嫌な予感ね…本当に…」
続く→
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