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「ガガガガガガガ!」
打ちって、また下がる。
「ハアッハアッ」
息が続かない。
鼓動が更に上がる。
これは不利。
どうしよ、
「ガハッ」
唐突に口から血が溢れでる。
目だけ、隔世に向ける。
今までの動きも兼ねて考えると、コイツは今攻撃をしてない。
これはあいつにやられたんじゃない。
すると……
もう一刻経った!?
「お前自滅でもするのか?今攻撃などして居ない」
でも、まだ負けてられない。
苦しい。
心臓が痛む。
でもコイツを殺さなきゃ。
まだ無惨にありつけてない。
柱が上弦の伍なんかにてこづってちゃだめだ!
でも…このまま戦うのは不可能。
もうこうなったらやるしかない。
日輪刀さえ血鬼術に染まらなきゃ良いんだ。
「スウ……」
牙が生える。
視界がほんの少し変わる。
胸の痛みが消える。
だんだん、何も感じなくなる。
これで
「鳥の呼吸 捌ノ型 独鷲飛!」
「ガハッ」
一直線に鬼の心臓を日輪刀が貫く。
(なんだこの娘。それにこの目!牙!鬼なのか!?)
「驚いた?私鬼なの。多分お前より強い」
「血鬼術もつかえるほら!」
片手を手刀のようにして空を切らす。
「血鬼術 鳥目」
その瞬間、隔世の眼から血が飛沫く。
「どう?再生できないでしょう?それは呪いのように後に効く。眼が見えないって不便でしょう?」
「くっ……!」
これで行ける!
拾を使うんだ!
「*鳥の呼吸 拾の型 鷹戯刺突!*」
「グサッ」
隔世の首に、刀が食い込む。
そして、刺した勢いのまま
「ザシュッ」
首を斬り落とした。
「クソッ!こんな小娘に」
「黙ったらどう?うるさいのだけれど」
「スウ……」
キョウの体は、徐々に人間へと戻っていく。
そして今度は、いつもの朱色の眼に、隔世が塵となるまでを焼き付けた。
「はあ……」
ズルり崩れ落ち、その場にへたり込む。
やったよ。
私ちゃんと。
母さん。
仇は取ったからね。
その瞬間あの日の事も、2人の思い出もはっきりと思い出した。