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5件
あかん2人の初夜書きたくなってきたどないしよ…
主さんですよ〜??
なんか文章力落ちすぎて萎えそう
とりま2話です続きでふ
どぞ
(変わらず2x目線)
「一回…部屋に戻っておこう…」
花を片付けて部屋に戻ろうとする
「2x?」
「あっ…」
突然背後から話しかけられビクッとした
振り返るとそこにはラウンドを終えた1xが立っていた
「大丈夫か?」
「え?あ、あー…普通…?」
「なんだよそれ…笑」
曖昧な返答に小さく笑う彼に胸がキュンとした
1xは普段無愛想無口だが、俺の前ではこうして普通に話してくれる
それが嬉しかった
「俺部屋に戻ってるね」
「おう、気をつけろよ」
「ん」
そう言って彼を後にした
(部屋)
「はぁ…」
部屋に戻ると肩の力がドスンと落ちた
疲労感を改めて感じる
また花を吐く前に少しでもこの病について知っておこうと思い、さっきの本を読む事にした
「………」
「いいなぁ……」
最終章は読めないが、その前の章の最後を見た感じ、流れ的に告白して成立するのだろう
主人公は女だが、懸命で勇気ある姿は見惚れるものがあった。
自分にもあれば、彼に伝えられるのだろうか
「……好き…か」
でもどうだろう
仮に伝えられたとしても…
突然昨日まで親友だった人が急に恋愛としての好意があるなんて言われたら…
「………」
「俺が…女だったら…少し希望はあったかな…なーんて…」
いっそ自身をハッキングして変えてやろうか
などと、いつもの自分では考えられないアイデアが思い浮かび、最終的に脳内の引き出しに閉まった
まずは治療法を見つけないと
そして吐き気がしたので、また花を掃除した
(翌日)
(う…さすがにキツイな…)
厄介な事に吐き気は眠ってる時にもくるので、不意打ちはきつかった
しかも昨日パスした分、今日のラウンドには出ないといけない
「ラウンド行くのか?」
「まぁ…昨日休んだし…」
隣の1xにはもちろんこの事は言ってないし言えない
申し訳なさとドキドキが入り混じる
「無茶はすんなよ」
優しくて真っ直ぐな赤眼に見つめられる
「大丈夫」
微笑んで返すと、彼も少し微笑んでくれた
その笑みは昔と変わらなかった
(ラウンド)
「さっさと終わらせればいいしな」
2xは鎌を振るい獲物を探しに行った
(※鎌は主の偏見、ポン酢様我をコロセ)
しかし、あまり調子が良くなかった
見つけることは出来るが、チェイスに慣れてないせいですぐに見失う
そして気持ち悪さも感じてくるので、メンタル的に辛かった
「っ…(マズイ…)」
「…おっ大丈夫か?」
「…!」
「無理して追うのは良くねぇと思うぞ…まぁサバイバーの俺が言うのもアレだけど」
片膝をついて苦しむ俺の前に立つのは
親友の敵でもあるshedletkeyだった。
彼と1xの関係はもちろん知っていた
代わりに倒してやりたいが、今はそれどころではなかった
「グッ…オゥ…エッ」
「うおっ…て花?」
「……」
「あー…ほら一回休めよ、何もしねぇからさ」
「…(頷く)」
仕方がないのでshedについていき、近くの陰で腰を下ろした
「なぁ…それってあのー…花吐き病?ってやつか? 」
「…!知って…るのか」
「まぁな〜昔かかった奴に会った事あるし」
「そうか…」
少し驚いた、他にも経験者がいるのか
「…ソイツは治ったのか?」
「ん?あ〜…まぁなんとか治った〜って言ってたな」
「そう、か」
「いや〜びっくりしたぜ…ソイツ男だったし」
「え」
しかも俺と同じ…?
「な、なぁ…」
「ん?」
「どう、やって、治した、んだ?」
ドキドキしながら聞いてみた
「それは…」
「ゴクリ」
「〜〜〜〜なることだ」
「…え」
すると俺らの間に鋭く力強い斬撃が飛んできた
「うおっ」
「っ…」
お互いギリギリ後ろに避けた
「……何してた」
「お〜っとお前かい…」
横を向くと、そこにはイライラしている1xがいた
心なしか赤眼もいつもより強く光っていた
「2x…行くぞ」
「お、おう…」
「ハハッ、頑張れよ〜」
「黙れ」
1xは俺をshedから離れさせると、右腕を掴んでさっさと歩いた
「1x…?」
「……なんだよ」
「怒ってるの…か?」
「別に」
ツーンとそっぽを向いて、ロビーに戻る
どうやらラウンドは終わっていたらしい
俺はさっきのshedの言葉に悩んでた
「両想いになる事」
まるで呪いのように感じた
俺は一つ、1xに聞いてみた
「なぁ」
「…」
「好きな奴…っているか?」
「急になんだ」
「気になっただけ…だ」
「そうか…」
「今のところ1人だな」
「え?」
その瞬間全何かにヒビが入った感覚がした
ヒュッと息を呑む音だけが耳に入った
相手を知りたい気持ちと恐怖が巻きついた
「2x?」
「あ…えっ…と」
「…どうしたんだよ」
「なんでも…ない」
「…」
すると掴んだ腕を離して真正面に立った
そして俯く俺の顎をぐいっとあげてきた
「ムグッ!?」
「言いたいことあるなら言えよ」
「なにも…」
「嘘言え、バレバレだぞ」
「う…」
やっぱり誤魔化せないか
俺は諦めて話そうとすると
「アッ…オェッ…」
「2x…?」
タイミング悪くあの吐き気がした
しかも強めだ
「ハッ…アッ…」
その強さに抑えられず1xの前で吐き出してしまった
床に緑と赤の花びらが舞った
「あ、あぁ……」
やってしまった
「なんだこれ…花…?」
「っ…」
見られてしまった
「2x…どうしたんだ…これ」
「えっ…と」
声が震える
「病、気なんだ…その…花吐き、病ってのに…」
「…なぜ…かかったんだ?」
「ぅ……」
言えない
それが目の前にいるなんて
言葉に迷っていると1xは優しく抱きしめてくれた
「え…」
「大丈夫だ」
「…」
「言えないなら言えないでいい」
低く少し力強い声
「せめて治す方法は教えてほしい」
その声に俺は胸がキュッとなる
(もう…吐いてしまった方が…少しは楽になる…か?)
もう見られてしまったんだ
なら…いっそ
小声ながらも俺はゆっくり、震えながらも話した
「花吐き病、は…その…片思い…を拗らせ…るとかかる…らしくて…」
怖かった
1xの顔を見ずに話を続けた
「えっと……その…治す、には…」
「待て」
「え…?」
「片思い…ってことは好きな奴がいるんだよな?」
「え、あ、」
「誰なんだ」
ぐいっと強制的に目を合わせられる
その表情は少し怒っているような…暗いというようなあまりわからない感じだ
「答えろ」
「……っっ」
胸が喉が苦しくなって
つい涙を浮かべた
1xは少しびっくりした
「あ…悪い」
「う、ううん…」
その時、あの本の主人公を思い出した
彼女も叶わないと思い込んで俺みたいに苦しく泣いていた描写があった
しかし、少し後のページで見た文章に心がグッとなったのを覚えてる
『失敗を恐れすぎて逃げるなんて卑怯だ
ならばいっそ傷ついた方がマシだ』
そして彼女は告白に向かったんだ
(俺も…)
彼女みたいに成功はしなくとも
想いだけでも伝えられれば…
(悔いはない、だろう)
深呼吸をし、目を閉じた
「…?」
1xは少し困惑しながらも俺をさすってくれた
そして彼の紅く深い目を見つめて言った
「1x」
「…どうした?」
「俺はお前…いや君が好きだ」
「…え」
「1xにとって俺は…友達なんだろうけどさ」
「俺にとってはそれ以上の存在なんだ」
「気持ち悪いかもしれないのはわかってる…ただ…」
「ちょっとだけでもほんの少しだけでも…」
「そんな感じで…見てほしい…なんて…」
少し言葉に迷ったがこれが俺の精一杯の本音だった
恥ずかしさと緊張で思わず背けてしまう
なっさけないが言えた事実に嬉しかった
「そ、それだけ…だ、俺、部屋…に」
と、サッと行こうとすると
ギュッ
腕を優しく掴まれた
「え?」
「……」
振り返ると少し赤らんだ彼がいた
「待って、くれ」
「な、なに?」
ぐいっと引き寄せられた
「……も…だ」
「??」
小声で聞き取れなかった
オドオドする俺に1xは吹っ切れたかのようにし
グワシッ(両方掴み)
そのまま
「!」
チュ
あったかい
優しい唇の感触が伝わった
「……え///あ、え///」
「……クソッ///」
1xの両手が熱くなるのを感じた
もちろん俺も
そして
「お、れも、好き……な、んだ……」
「………へ////」
今度は聞き取れた
また熱が上がる
そのまま、抱きしめられた
「片思いって聞いて…嫉妬したんだ、そのソイツに…」
「え…じゃ、じゃあその…さっきの好きな人って……」
「……////」
見たことない照れ顔にキュンとした
その時
ポロっと何かが口から落ちた
「あ…」
それは綺麗で儚い
白銀のゆりの花だった
「……な、おった……?」
shedが言ってた、その人もこの花を吐いて治ったって
「治ったぁ…治ったよぉ…」
「!本当…か?」
「うん…」
安堵と嬉しさでその場に座り込んだ
また涙が溢れかける
「よかったぁ…」
「……2x」
「?」
「へ、返事…」
「あっ//」
「も、もちろん…好きっ…だ////」
「……////」
1xの表情は昔と変わらない笑みだった
そして片手を俺の後頭部に添えて
「チュッ」
「…………」
「……2x?」
「/////(バッタリ)」
「2x!?おい!?」
「はわ…///」
俺も大好きだよ
あんまパート分けしたくないので書き切りました指いてぇぇぇぇ
長文ですまん…
2xは童貞であってほしい(オイ)
ポン酢様ありがとう…
次バドエン編…お楽しみにぃ