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遠く向こうの方へ


予てからずっと気になっていることがあると、直ぐ考えを放棄し誰かに尋ねてしまう性だった。


周りの人々はそんな私のことを変わった人と位置づけ、それでも笑いながら話しかけてくれた。その気遣いが何よりも暖かく、そして幸せだと気がついたのは全て手遅れになってから。


もし過去に戻れるのならば、能天気な私をひっぱたいて、目を覚ませ!と一喝すると迷わず決めることが出来るだろう。




最早痛みも感じない体で、清々しい程に青く、青く澄み切った空と海の境界線を探しながら、頬を伝う涙の感覚にも気が付かないまま只管外を眺めていた。


ずっと、眺めていたかった。







「姉ちゃん、アオちゃん、はやくはやく!凄いよ!ぜんぶぜんぶ、まっさお!!!」


興奮気味に私の手を引くのは都辺依緒(イオ)。私の隣、依緒を呆れ顔で追いかけるのは姉の湊月(ミツキ)さん。

なんで突然こんな、というより私に繋がっていた管は一体何処へ……?


「凄い、凄い!!!」

「ちょっとは落ち着きなさいよねー、碧皐(アオサ)ちゃんも困っちゃうわよ」


雲谷碧皐。読みは、うのや あおさ。昔から読みづらい自分の名前があまり好きではなかった。ましてや、碧皐なんていう可愛さの欠けらも無い名前なんて。


手を引かれている間、私はずっと変な気分に侵されていた。一番近い感覚といえば、そうあれ。夢だと判って見ている夢。

こうやって砂の上を歩いていても、足跡が着いているのに歩いた気がしない。そもそもの話足の感覚がない。

どうしてこんな、


思考は中断されることになる。




ざば______ん!


一際大きい波が私を襲った。依緒と湊月さんは別の場所にいて無傷。


対して私は、頭から思い切り海水を浴びた。


『……っえ、』


体が冷えた。寒い。つい、先程まで何も感じなかった筈の体なのに、水が滴り落ちるのも、風に体が冷やされていくのも感じる。


それはまるで、波が離れかけていた魂と体の間を繋いでくれたようだった。

















なにこれ!!!すごい!!!めっちゃすごい!!!たのしい!!!さいこう!!!今創作意欲凄いです今のうちに続き書いとこかな


(こちらのおはなしは完全オリジナルです)

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