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ビルの一室。
真人は呪胎九相図の前にしゃかみこみ、そのうちの1つの封を開ける。
「こういう呪物ってさぁ、何で壊さないの?」
「壊せないんだよ。特級となるとね。生命を止め、他に害をなさないという縛りてま存在を保障するんだ。」
「宿儺の指は有害ですよ。」
「あれは特別。呪物となって20に分割してと尚、時を経て呪いを寄せる化物だよ。それ故に器を選ぶ。」
「ふ〜ん、じゃあこっちは誰でもいいわけだ。」
真人は器のために連れてきた男達に九相図を飲ませる。
「おいっ!何だここ…おごっ!?」
1人目は目の周りに紫の隈のようなものがあり鼻に1本の線がある姿、2人目はモヒカンの髪に本来白目の部分が黒くなっている姿、3人目は青緑の肌で顔の下に大きな口がある呪霊のような姿に変わった。
(超久しぶり…)
「兄者〜!」
「血塗と兄さん、話せるようになれて嬉しい…!」
「お前達は何が目的で俺達を受肉させた。もし弟達に危害を加えるのならば許さない。」
「私の計画の協力してほしいんだ。具体的な内容は…」
羂索が説明している間に、私は部屋を出て個人的に渡したい物を取ってくる。
「そうか、呪霊側に着くぞ。」
「大丈夫かな。コイツら胡散臭いよ、兄さん。」
「呪霊が描く未来の方が俺達にとって都合がいい。ただそれだけのことだ、受肉の恩は忘れろ。いいか弟達よ。壊相は血塗のために、血塗は俺のために、俺は壊相のために生きる…俺達は3人で1つだ。」
「それじゃあ、壊相と血塗は八十八橋で宿儺の指を回収してくれない?」
「わかったぞ〜」
「その前に、これどうぞ。ただの飴ですが。」
壊相と血塗に苺味の飴を渡した。
「?」
「指を回収した報酬の前払い的なやつ…です。後でちゃんとした報酬は渡しますけど。」
「…ありがとうございます。」
「これ甘いぞ〜!」
飴を舐めた後に2人は八十八橋へと向かう。
「行ってきます、兄さん。」
「ああ。」
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羂索、真人、脹相、私で人生ゲームをしていた。
「夏油、早くルーレット回して。」
急に無表情だった脹相の表情が驚きへと変わる。
「どうしましたか?脹相。」
「…弟が、死んだ。」
一見冷静そうに見えるが、声色には怒りがこもっている。
「そういうの分かるんだ。」
「あ!ゲームのコマ壊すなよ!」
「どういうことだ?受肉体ならまだしも、2人が指1本分の呪霊にやられるとは思えん。」
「報告が入ったよ。壊相と血塗を殺したのは呪術高専1年虎杖悠仁とその1派だ。」
「……」