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「デートとか、どこがいいのかな〜。私から誘ってみたり!?キャー!」
あたしは沙羅と学校を出ていた。さっきから沙羅はすごく嬉しそうにスキップしている。
「どこでもいいんじゃない?」
「え〜?遊園地とか〜?映画館とか〜?」
「今度西尾くんに言ってみたら?」
「うん!」
あたしはスマホの検索画面に初デート 場所と打ち検索。
「ここら辺の近くの駅前のカフェとかいいんじゃない?」
「カノンにしてはまともな場所思いつくじゃん〜」
「なによ、うるさいね」
脇腹をつんつんつついてきて、鬱陶しい。でも、自然と悪い気はしない。
「じゃあ、明日誘ってみようかな。休日だし」
「うん、頑張って〜!初デート!」
「なんかまだあんまり付き合ってる自覚?っていうのがないんだよね〜」
「そりゃいきなり告られたんだもん。でも、だんだんデートすればお互いのこともっとわかってくるよ思うよ?」
「だよね。ちょっとLINEで聞いてみる」
そういい沙羅はカバンからごそごそスマホを取り出して、LINEを開いた。
「あ、沙羅!ほんとクレープ好きだよね!ホーム画面があたしと前行ったクレープでずっと変わってないじゃん」
あたしは一瞬映った前と変わらないホーム画面を見て言う。
「だってクレープ好きなんだもん〜!」
ふふふと2人で笑い合う。