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第十話:危険すぎる契約と「処女部」の試練
「……『いただきます』って、なにをよっ!?」
部室に白銀美咲の悲鳴に近い声が響き渡った。
10分間の人間化薬(解毒剤)の効き目が切れ、元に戻った朱音は真っ赤な顔で俺を睨みつけている。そして、先ほど薬を飲んだことで暴かれた「素顔の感情」を隠すように、白銀さんが俺と朱音の間に割り込んできた。
「タカシくん! あなたね、サキュバスの『処女(純粋な精気)』を甘く見ないで! 私たちの本当の初夜……つまり純潔を差し出す契約は、人間の命と引き換えになるくらいの魔力が動くのよ!」
「いや、俺はそんな意味で言ったわけじゃ——」
「ふーん……? でも、私、本気だけど?」
朱音がニヤリと悪魔的な笑みを浮かべ、背中の大きな翼をパサリと広げた。その瞳はもう恥ずかしがり屋の女の子のものではない。肉食系サキュバスの妖しい光を宿している。
「10分間だけ人間になって分かっちゃった。私、タカシのことが本気で好き。……だったらさ、私の『初めての精気』、全部タカシにあげる。その代わり、タカシの命も心も、ぜーんぶ私のものね?」
「ちょっと朱音! 勝手なこと言わないで!」
白銀さんが猛反発する。
「美咲こそズルいじゃん! 自分で『処女部』なんて名前作っておいて、タカシを独り占めしようとしてたんでしょ? なら私も正面から奪い取るだけ!」
サキュバスにとって、「初めての精気を与える=一生の伴侶を決める契約」を意味する。
魅了(チャーム)の力に頼らず、素の感情で俺を選んだ朱音の提案は、白銀さんにとっても無視できない最大級の脅威となった。
「……いいわ」
白銀さんは静かに眼鏡を外し、紫色の瞳を鋭く光らせた。
「そこまで言うなら、正々堂々と勝負しましょう。……タカシくんの『初めて』を誰がいただくか、この『処女部』で決着をつけるわ!」
「待て待て待て!! 俺の意思はどうなったんだよ!?」
主人公の純潔(と生命)を巡る、サキュバス美少女たちの本気バトルが幕を開けたのだった。
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#ギャグ
梨本和広
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桜咲かな
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#学園
コメント
1件
うわぁ第7話お疲れさまです〜!💕 主人公が急に校長代行になっちゃう展開、無茶すぎて笑ったけどめっちゃ面白かったです!白銀さんの悪魔的スマイルがマジでエモい…😭 サキュバス生徒会長たちとの対峙シーンもドキドキしたし、最後の「そんな命令、誰も守らないと思うけどね?」の軽やかな煽り方がたまらなく好きです! 次はどんな校長命令が出るのか楽しみにしてますね〜⋆♡