私にこの世は向いていませんでした。
社会不適合者かと言われれば微妙に違い、だからと言って社交的で活発な人間でも、社会適合者でもない。
つまり私は中途半端な存在なのです。
幼い頃はそれなりに友達もいて、毎日なんだかんだ言って笑顔で暮らせていました。しかし、時が経つにつれ徐々に異変に身体も環境も飲み込まれて行き、ついには妬みと嫉みに首を縛られているだけの人間になってしまいました。
日々化けの皮を被って、それぞれの社会的集団で最上位を牛耳る人間が私に求めている「理想像」の役を演じる。気分は長編映画の主演女優。そんな風に自分を囃し立てないと何だか正気でいられないような気がして。でも、それでもいつしか爆発しかねない不発弾のような危なっかしさも抱えているような気がして。
それでもなぜ何も知らないビルに、しかもわざわざ最上階に集められたのでしょうか。確かにあの日の数日前、私は日課の匿名掲示板への書き込みで珍しく何十行も愚痴とやりたいことを本音で綴っていましたが・・これが所謂「神様は見ている」って言うやつなのでしょうかね。
秘密が知られていると思えば気味が悪いですが、誰かにありのままの私の努力を見てもらえるのは悪い気はしませんね。不思議。
コメント
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なんか日に日に語彙力上がってない?? 化けの皮って自分を守る皮でもあるんだね