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和樹は康夫と大学時代からの友人で康夫の「親友」だ
二人は大学時代以来の親友、同じ学部に進み、合コンで女の子を「お持ち帰り」するときには協力し合った
結婚前、二人はしばしばその頃の思い出話を私にしてくれた。二人は今でも週末の「ゴルフ仲間」でテレビ局の「良きライバル同士」だ
康夫が明るくて社交的な「太陽」だとしたら、和樹はそんな康夫よりは明るくはないけどどこかミステリアスで人を引き付ける「月」だった
要領が良くて努力を嫌う康夫と比べて、地味で真面目な努力家、それが和樹だった
康夫は子供達が生まれる前は、よく彼を家に連れてきて、私達はしょっちゅう三人で行動したものだ、和樹はずっと独り者で、彼女を作っても長続きしなかった
そして私はずっと気付かないフリをしていた。和樹が時々私に熱い視線を向けていることを
普段は控え目でいつも康夫の補佐をしている彼は、時々康夫がいなくなって私と二人っきりになった時に彼は突然饒舌になり、楽しませてくれる、私もよく笑った
私と和樹・・・・二人にしかわからない何かがお互いを包む
彼は私を熱く見つめた瞳が語っていた
「私にキスしたい」と
私は彼の視線をどうして拒めないのかわからなかった
自分に言い聞かせる
私には康夫がいる・・・・彼の秘めた気持ちには答えられない・・・