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1組の男女がある場所にいた。
男の名前は平真――名探偵に憧れる男。大きな体躯にパーマのかかった黒髪、着なれないタキシードをむず痒そうにしながら、彼は周りをチラチラと見ている。
女の名前はセイ――記憶を失った少女。小さな体に、オレンジ色の髪、そのロングの髪と同じ色の可愛いドレスを着ながら、彼女はびくびくとしていた。
普段、探偵服と白のワンピースをそれぞれ着ている彼らが、着慣れていない服で何故か恐縮している理由。それは2人が今いる場所に起因している。
そこは煌びやかな装飾が施されたパーティー会場だった……。
クリスタルで作られた豪華なシャンデリアが天井からぶら下がり、幾つもの高級そうな机や椅子の上には、染みひとつ見当たらないコットンのテーブルクロスと、華やかな造花が飾られ、足元は複雑**************
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