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深澤side
きっかけは、小さな嫉妬からだった。
タレント「あ、照くん久しぶりだね!」
照「お久しぶりです!」
タレント「そうだ、今度ご飯でもどうかな?」
照「えっ、マジっすか!笑」
タレント「一緒に行きたいところあってさ!」
照「ぜひ!」
自分の知らないタレントと話す照を見て胸が苦しくなった。考えるより先に体が動いてしまう。
照「あ、それじゃその日はー」
辰「ひ、照!」
照「ふっか、今話してるからちょっと待ってって」
辰「あっ…そうだよねごめん!俺…先行くわ!ゆっくり話してて大丈夫だよ!じゃ!笑」
照「えっ、ちょ、ふっか?!待っててよ!」
照のことは別に嫌いになったわけじゃないし、むしろ好き、大好き。だけど、俺がこのまま照のことを好きで居たらいつか照のことを苦しめてしまうと思った。
“付き合ってるんだから。”
そんな言葉で照を縛りたくないと思った。
いつでも俺のことを優先してて欲しいし、俺のことだけを見ていて欲しい。
照のことがほんとに好きだったから、大好きだったから付き合えた時はほんとに嬉しかったしずっと一緒に居たいと思った。
そう思っている分、将来のこととか周りのこととか、照のこととか、考えることはたくさんあった。
アイドルという仕事をして居れば人と接する機会は多くて、というか1日のほとんどを人と接している。
照が誰かと話していると心がギュッと痛くなるのが嫌だった。
照がドラマとか映画とか舞台に出るのは嬉しかったけど自分の居ないところで活躍してるのが嫌になるのが辛かった。
俺の知らない照を知ってる人がいるのが嫌だった。
そんなことを考えて、強く思っている自分が何よりも1番嫌だった。
俺には俺の考えがあるのと同じで照にも照の考えがある。
俺はもちろん照がどう思ってるかとかは一生分かることは無いし想像もできないけど、将来的にどうなるかは想像出来る。
この先、俺が照のことを苦しめてしまうのは明らかな事だった。
好きすぎるから、苦しめたくないから、だから俺は照と別れることにした。
じゃないと、俺も壊れてしまいそうで。
辰【照?】
照【どうしたの?】
辰【急にごめんね。】
照【大丈夫、何か用?】
辰【俺と別れてほしい。】
to be continued…