テラーノベル
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/ 自分の我儘で100♡ありがとうございます……🥲
今回も青視点です`🙌🏻´
青視点)
あかんなぁ。
ほんの一瞬でも、こいつの視線が俺以外を映したんがわかった。
俺は微笑んで、そっとないこの顎を持ち上げる。
「なぁ、ないこ。……今、何思い出しとったん?」
「……ちが……俺は……」
言葉にならん声。震える肩。
それを見て、余計に愛しくなる。
「忘れてええんやで。お前が夢見とったもんも、外に置いてきたもんも、全部」
耳元に囁いて、背中を強く抱きしめる。
「だってお前は、もう俺のもんやろ? 他のもんに心奪われる必要、ないやんな」
ないこの呼吸が乱れる。
それは恐怖やろか、安堵やろか。どっちでもええ。
大事なんは、こいつがまた俺に縋ってくることや。
「……俺……俺は……まろだけのっ」
涙混じりの声で縋りついてくる。
その必死な様子に、俺は勝ち誇ったように微笑んだ。
「せや。よう言うたな。ええ子や」
もう二度と、外なんて思い出さんでええ。
その度に、俺が縛り直したる。
何度でも、何度でも。
/ 次回も100♡
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