テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
つづきー!!
スタート!
亮平は震える手で翔太の背中をさすった。
「大丈夫、ゆっくり……」
「……っ、は……っ」
翔太は苦しそうに呼吸を繰り返す。
前髪の奥の目には涙が滲んでいた。
でも、それでも。
「……兄ちゃんたちには……言わないで」
か細い声だった。
亮平は目を見開く。
「え……?」
「……お願い」
「でも翔太、こんなに苦しいのに——」
「言ったら……迷惑だから」
その言葉に、亮平の胸が締め付けられた。
翔太はまだ9歳だ。
本当なら、
苦しい時は助けを求めて、
泣きたい時は泣いて、
「助けて」って言っていい年齢なのに。
翔太はそれを全部飲み込んでいた。
「……兄ちゃんたち、俺のこと嫌いだし」
「そんなことない!」
亮平が思わず強く言う。
でも翔太は小さく首を振った。
「亮兄が苦しい時は、みんなすぐ来る」
「……」
「でも、俺が熱出ても、咳しても、誰も気づかない」
亮平は何も言えなかった。
否定できなかったから。
家ではいつも亮平が中心だった。
倒れたことがある亮平。
呼吸が苦しくなる亮平。
お腹をよく痛める亮平。
兄たちは必死だった。
だからこそ、静かに耐える翔太に気づけなかった。
「……だから、言わないで」
翔太は震える声で続ける。
「もし、俺が邪魔だって思われたら……もっと嫌われる」
亮平の心臓が痛んだ。
違う。
そんなことない。
そう言いたいのに、
今までの現実がそれを許してくれなかった。
「……っ、けほっ、けほっ!」
翔太がまた咳き込む。
呼吸もまだ浅い。
亮平は慌てて背中を撫でた。
「とにかく保健室行こう」
「……やだ」
「でも」
「先生に言われたら終わる」
翔太は怯えていた。
怒られることを。
迷惑だと思われることを。
捨てられることを。
9歳の子供とは思えないほど、
“嫌われること”を恐れていた。
亮平は唇を噛む。
2,847
kaede🍁
兄たちに言うべきだ。
絶対にそう。
でも——
もし翔太が本当に追い詰められたら?
もし今以上に心を閉ざしたら?
亮平はそれが怖かった。
だからその日、
亮平は誰にも言えなかった。
ただ、小さな弟の背中をさすり続けることしかできなかった。
短くて、つまらなくて、すみません!!
「前回よりいいね数、コメント数が増えることを願って。」
byしょたシナ(w)
コメント
8件

素敵です😄 続き凄く気になります。 早く気付いて助けてあげて💙💚を

コメントで失礼します。うちも続き気になります!お兄ちゃん達早く気づいてあげて,~