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かわちい
やーばいもうこの描写だけでかわいい!!!
︎ラウside︎︎
別の部屋で準備を済ませ、翔太くんの準備を待っていた。
「村上様、準備が整いました」
呼ばれて部屋に入った俺は、息をのんだ。
そこに立っていたのは──
腰まで流れるウィッグに、淡いブルーのドレス。
メイクで可愛くなった顔に、色白で細い首筋。
まるで物語のヒロインのような……
︎🤍「……」
俺は思わず釘付けになる。
︎🤍 (可愛い…)
初めて。誰かを、こんなふうに見惚れたのは。
その相手がまさか男だなんて、そんなことはどうでもよくなるくらいに。
💙「……な、なんだよ、じろじろ見んなって」
翔太くんは少し照れながら、視線をそらす。
その仕草さえも、俺の胸をチクリと突いた。
︎🤍 (やばいな……これ、面白がって始めたのに…なんか、俺……ちょっと本気になるかも)
──
翔太side
💙 (やべ、まじで女になってる……外見だけだけど)
鏡に映る自分が、自分じゃないみたいで落ち着かない。
淡いブルーのドレスが似合ってるのがまた腹立つ。ウィッグも自然すぎるし、メイクもすごい。
💙 (てか、ウィッグ重っ…股スースーするし)
「準備が出来ましたので、村上様をお呼びしますね 」
💙「あ、はい…」
ドアが静かに開くと、
女装させた張本人が、今日の主役みたいな顔して現れた。
ふわっとした黒髪が、光をやわらかく反射していて、セットしてるはずなのにどこか無造作で、完璧じゃない感じが余計にかっこよく見える。
細身のタキシードがしっくり馴染んで、まるで雑誌からそのまま抜け出してきたみたい。
💙 (あぁ、そういやモデルだったな、こいつ)
︎🤍「……」
💙 (てか、こいつ……なんでさっきから黙ってんの?)
入ってきた時から、俺の顔をまじまじと見てくる。なんか、目がすごい真剣で怖い。
💙「……な、なんだよ、じろじろ見んなって 」
声をかけたら、ラウールがハッとしたように瞬きをした。
︎🤍「……いや、うん。可愛いなって」
💙「はあ!やめろ、恥ずいって」
︎🤍「ごめんごめん、じゃ、行こっか」
そう言って俺の手をひくラウール。
移動中。
︎🤍「ねぇ、翔子ちゃん」
💙「は?」
︎🤍「今日のパーティー中は、口調も女の子らしくね?”翔子”なんだから」
💙「ちょ、そんなの無理っ」
︎🤍「バレるとまずいのは翔太くんでしょ?」
💙「ぐっ……確かにそうだけど……」
💙 (くそっ…この性悪ガキ)
💙「……わかったよ。頑張るけど、変でも文句言うなよ?」
︎🤍「うん、楽しみにしてる」
💙「た、楽しみ?わけわかんねぇ」
ぶつぶつ文句を言いながらも、どこか心の片隅で不安が増える。
💙 (声とかバレないかな…)
でも、準備してくれたメイクさんに「声、通るし透明感あるから絶対バレないですよ」って言われて、ちょっと嬉しかった。
なにかあったらラウールの方に逃げたらいいだけだし、頑張ろ……
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