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蝶姫
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僕は、ある招待状を姉と共に渡されて、今このバスに居る。僕の前の座席の人たちの話を聞いていると、この招待状を貰ったのは僕たちだけでは無いようだった。
「…この招待状、なんのために渡されたのかな」
ずっと窓の外を見ていた姉が、バスに乗って初めて口を開いた。
『…僕たちを集めて、何がしたいんだろうね』
僕は気の利いた返事ができない。それは姉ももちろん分かっていることだが、それでもこういう状況になると、僕はこんな自分が嫌になる。
だんだんと、話し始める人が増えてきてバスの中が静寂から変わり始めた。どうやらこのバスには、12人ほど乗っているようだ。女性の割合が多い気がする。
「…あの、お二人はどうしてここに?」
真ん中の通路を挟んで隣の座席の、緑の髪をした女性が話しかけてきた。
『…あ、えっと…』
「招待状を貰ったんです」
また姉に答えさせてしまった。もう少し、僕だってしっかりしたい。
『…ぁ、こ、この白い招待状です…』
鞄から白い招待状を出す。相手に見えやすいように、少し腕を伸ばした。
「…やっぱり、この招待状を持っているんですね」
緑髪の女性の奥の座席に座っていた、灰色の髪の青年…が呟いた。
コメント
7件
緑髪の女性と灰色の髪の青年って誰!?
どんどん人がふえていきますね… ここからどんな展開になるのでしょう…、、
第3話、読了しました!✨ バスの中の静けさから徐々に緊張感が滲み出てくる描写、すごく好きです…特に主人公が姉に話を任せちゃう自分を責めてるシーン、グッときました😭💕 緑髪の女性や灰色の髪の青年の登場で一気に世界観が広がった感じがして、続きが気になりすぎます!この招待状、いったい何のために…⁉️ 次話も楽しみにしてますね🌟