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朝焼けが有名な山であるr山にはとある女性が2人、登山をしていた。この日は天候もよく、登山をするのにピッタリの天候だった。整備されている道だが大きな岩がゴロゴロと落ちている。
着々と進み、二人の女性は一合目に到着した。一合目には2つの木製のベンチがあった。女性たちはその一つのベンチに腰掛け、背負っていたリュックから水筒と袋に入ったあんぱんを取り出した。
あんぱんを食べ終えた頃だろうか段々と雲が出てきた。しかし、雨やら雪やらは降ってきていないため二人はまた登山を再開した。
夕暮れ頃。辺りは少し暗くなってきていて登山は危険と判断した二人の女性は近くの山小屋に泊まることにした。木で造られた大きめの建物。二人の女性はその建物の中へ入った。するとその中には誰もおらず、暖房器具など家具も全く無かった。二人はしょうがなくその場でランタンと寝袋を取り出した。リュックにある食料品も確認した。まだまだ食料はたくさんあったため安心した様子だった。二人はその後、寝袋にくるまり一夜を過ごした。
一人の女性は夜中にある音で目を覚ました。入口の扉の方からドンドンドン!と乱暴に叩く音が聞こえるのだ。女性は扉の方に近づきこう言った。
「どうしたんですか?」
すると外から男性と思われる低い声が聞こえてきた。
「ちょいと開けてくれぬか?」
女性はその言葉通り、扉を開けた。
「ふう〜すまぬな〜」
声の正体は70代ほどの老父だった。老父は真っ白の髪で口周りには白い髭が生えていた。そして、蛍光色のダウンを着て緑色の大きなリュックを背負っている。それとは違い、手にはピンク色の背負っているリュックと同じくらいの大きさのリュックを持っていた。女性はそのことが不思議に思い老父に話しかけてみた。すると、老父はにこやかな顔でこう答えた。
「実はわしの奥さんが道で落石にあってしもうてな。助けを求めて走っていたんだ。あ〜すまんな。少し食料を分けてくれぬか?」
女性はそのことに喜んで食料を渡した。
「奥さん、元気で居ることを願ってます」
「ああ。そりゃあばあさんも喜ぶわい」
そういうと老父はすぐにこの建物を出ていった。女性はふと自分のリュックの中身を見てみる。すると、食料を渡しすぎてしまいなんと一日分しか残っていなかった。
このことは後で謝ろう。女性は寝袋にまたくるまった。