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ワンクッション
ビビバス成人済、音楽活動引退後の話
☕️→🥞 🎧→🐹
冬杏要素あり(体だけ、恋愛感情はなし)
彰人、こはねはモブと結婚している(そのモブは登場予定なし)
性的描写あり。18未満、高校生以下↩︎
彰人が結婚したらしい
式の招待状が届き、俺は膝から崩れ落ちた
最近、いい雰囲気の人がいるとは聞いていた
結婚まで行くなんて、思っていなかった
心にぽっかりと空いた、大穴が埋まれば、それだけでいいから
彰人、彰人
…嘘でも、いいから
好きだと、言ってくれ
久しぶりに、こはねに呼ばれた
『駅前のカフェに来て』
というメッセージを眺め、なんとも言えない浮かれた気持ちになりながら、カフェに入店した
「一名様でしょうか?」
「いえ、待ち合わせで」
「杏ちゃん!」
可愛らしくて優しい、聞き覚えのある声が、私の心を揺さぶった
「あ、あの子です」
「では、そこの席におかけください。ごゆっくり」
「ありがとうございます」
「…こはね!久しぶり〜!」
「杏ちゃん!久しぶりだね!」
可愛らしくにこにこと笑うこの顔は、今も昔も変わらない
「あのね、今日話したいことがあって」
少し縮こまってこはねは言った
「結婚、するの」
…え?
「…え?」
「前から、お付き合いしてた人でね、この人なんだけど」
こはねはそう言うと、一枚の写真を、私に見せた
そこにいたのは、海を背景にこはねとピースサインをしているおとなしそうな雰囲気の男性だった
私は、胸の中のこの感情を押し殺した
「…すっごくお似合いだよこはね!おめでとう〜!!」
「杏ちゃんに、最初に教えたかったの」
「なにそれ〜!も〜かわいいな〜!」
…本当可愛いな
この可愛さが、私のものならよかったのに
「こんなに祝ってもらえて、嬉しいよ」
「式、挙げるでしょ?友人スピーチやらせて!」
「いいの?じゃあ、杏ちゃんにお願いしちゃおうかな!」
「うんうん!ぜーったいいい式にしようね!
相手の人にも会わせてよ!」
「もちろん!」
今日はそんな話をして解散した
RAD BLASTの時から、ずっと
この気持ちを抱えてきた
伝えなかった私が悪いんだけどね
幸せになんてなるな
こんな気持ち、全部燃えちゃえばいいのに
ある日、白石から電話がかかってきた
「…白石か?久しぶりだな」
『冬弥~!久しぶり!元気だった?』
「あぁ、元気だが。どうかしたか」
『…彰人の結婚式、よかったよね〜!』
「…ッ、あぁ、そうだな」
『やっぱ、冬弥もか』
「…?」
白石は、静かな声で言った
『彰人のこと、好きだったでしょ』
「…は、?」
『…私もね、こはねが好きだったの』
「…そう、だったのか?知らなかった」
本当に、知らなかったんだ
俺は、
…小豆沢の背中を押してしまった
『だからさ、似たような境遇でしょ?私たち
セフレにならない?冬弥』
「…は、?何を言って」
『そうでもしないと、この気持ち、埋まらないから
冬弥も一緒でしょ』
「…ッそれは」
『無理言ってごめん、考えておいてよ』
「あっ、!白石、待っ」
電話は、一方的に切られてしまった
なるべきだろうか
罪滅ぼしのために
だって私
彰人の結婚、後押ししちゃったから