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この中の登場人物へ恨みも憎しみもあまりないし、ここには書いていないことで私へ憎しみを抱いている人は沢山いるだろう。
強いていうなら、後悔。
最後まで、試合に立ちたかった。
ただ純粋にそれだけ。
恋愛も犯罪も人間関係も無しに、剣道が好きだった。
ただ1人で絵を描いて、その中の人間たちが動き回るのを楽しむように、私はただただ剣道という競技が大好きだったんだと思う。
初めて、道着に入れてもらった刺繍の色は紫だった。
私が試合で使う手ぬぐいは、みんなとお揃いじゃなければ紫だった。
自分の防具を一式買ってもらった時も紫。
竹刀に掘って貰った名前も、鍔の色も。
私の誇りだった気がする。
色で?と思う人もいると思うけれど、お洒落とかこだわりを身体的に制限されてた私からしたらそこしかなかったんだ。
だから高校へ行く時、なんとなく、その色を全て青にした。
その学校のカラーだったのもあったし、元顧問がくれた竹刀に掘られた文字のその色が青だったから。
好きになろうとした。
ちょっとイメチェンした、くらいな感じで。
でも、そういうものではなかったんだと思う。
おジャ魔女どれみはおんぷちゃんの色が好きだった。
セーラームーンはほたるちゃんが好きだった。
REBORNは雲雀さんが好き。
黒バスは紫原君が好き。
その色が似合うあの子たちが、大好きなんだと思う。
そのくらい、色は大切で、それが変わる瞬間は何か壊れる前触れなのかもしれないし、何かが好転するのかもしれない。
でも確かにその人の何かが変わるそんな瞬間。
だから、見逃さないで。
誰かが、自分の“色”を変えようとした、その瞬間を。
___あなたの好きな色は何色ですか?