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注意⚠️クトゥルフ神話TRPG
個性豊かなメンバーで狂気山脈の内容が入ってます
血表現、転生の表現が入ってます
ご本人様とは関係ないです
二次創作小説でございます
雪吹雪は自分がその場で君を見ていたことを忘れさせた
その後ろ姿はずっと己の前を歩んで行った
まってと叫べも転けも君は振り返りはせず前を歩んだ
その日はとても寒かった
その寒さは酷く残酷だった
まだあの手紙を手記を見なければ…まだ信じられたと言うのに…
頂を目指した後でさえ君を悔いるのは…きっと山の麓へ降りられぬ宿命であることを教えているのであろう
きっと己自身が麓から降りたとしたとしてもきっと己はずっと麓へと降りては行けない
この宿命は…運命は永遠なのだ
己を逃がすことなどしてくれない
否…己自身が逃げようとは思わぬか…
こちらを振り返る君…その後君はどんなことを_
_…/…/__//__/…_”_
/__…/_”____/_-____
古びたラジオのようにそこから先は何も聞こえなくとても不愉快であった
目を覚ます
部屋からは日光が入り込み布団は嫌に湿っていた
眼鏡を探し見つけたら直ぐさまつけ前を見る
ただ手は震えていて己の惨めさが見えるがそんなのは見ないことにして
先程の夢は何なのだろうか
あの人は誰なんだろうか…そもそもあそこは?
分からない…分からないものを何故人間は怖がるのか
否分からないものだから怖いのだろうか
直ぐに鏡の前まで言ってワイシャツを着る
見慣れたこの服はシワシワだったが…
_-/__「ワイシャツぐっちゃぐちゃやなぁ…そろそろ治せやw」
『…ぁ…』
これは誰から言われたことだったろうか…
分からないだけど…その姿は…きっと…___
今日は少し気分が下がっていた…だけど何故かワイシャツを直そうと前向きになっていた
ワイシャツを机に置きアイロンをかける
そしてきっちりとピンとワイシャツを張らせる
そしてスーツを上から羽織る
前髪は…何時もは片目隠していたが…今日は気分にならなかった為2つに分ける
眼鏡も今日はええかと付けたばっかりだと言うのに机に置き代わりにコンタクトレンズを付ける
時間を見るとそろそろ朝ご飯だったのでそのまま食堂へと向かった
食堂の戸を開けると騒がしいざわざわとした空気であった
”懐かしい彼奴が居たときもそうやったな”
ぇ?彼奴ってなんやっけ…
分からない…捜索はもう辞めよう…
ふとこちらをシャオロンが向く
「ぇ…ぁ…譲?」
どうしてか…そちらを向いてしまった…
己の名前では無いはず…いや名前だったのか?これは何時の記憶だ?
『ぇ、…譲って?』
「…あぁ…まぁ気にせんとってくれ」
そう言うシャオロンは何処か悲しげで…あの時の手記をみる己を見る目と同じだった
あの時…?っ…あぁ…思い出すのは…辞めよう
『…』
でもやはり気になる…人間とは罪べきものだ…
あの場所は…何処だった?いや…あの場所の名前は…狂気山脈…だった
あの山で何が起こった…?
「譲!!!!」
ぇ…ぁ?
あの声は…あの夢は…あの時のことは…?
全て本当だった?
『ぁ…れ?』
すっと意識が落ちていった
すると目の前に見える姿
粉吹雪は彼諸共消し去った
そんな時目の前に手記が落ちてくる
最初は第1次隊のことこの山の事が書いてあった
かなり厳しい状況で書いたのだろう字はよれよれだった
でも次のページをめくった時突然字は綺麗となる
友よ___
手記をめくる手が早くなる
きっと必ず来てくれると信じていた
君は私を見つけあの山頂を目指すのだろう
あぁ君がこの山を諦めて引き返してくれればどれ程いいことか
だが友よ譲よ。私は知っている
私の知る中で最高の登山家である君がそんな選択取りようのないことを。
だから覚悟して向かってくれ
そして願わくば
君がこの山を制覇してくれんことを。
『お見通しですねぇ…っ…ヒッ』
『っ、ぁあ…ヒッ…ぁ』
『捏田…』
あぁ…そっか…そうだった…何故忘れていた?
捏田いや…シッマ…
お前は今どこに居る?まだお前はあの山頂を漂っているんか?
もう今世は幸せな世界だ
だからお願いだから…シッマ…降りてきてくれ…
あの山脈から…狂気に塗れたあの山脈から
宿命を運命なんてほおり投げて…降りてこい
願わくば君とまた話せる日があらんことを
そして目の前には彼の姿が見える
『捏田…シッマぁ…』
こちらを向いて笑ってくれる君は…口パクでこう言った
「この世界のどこかに俺は居る…迎えにこいや譲…」
その言葉を理解した瞬間目が覚める
此処は医務室?仲間が運んできてくれたのだろうか?…
『捏田…』
「やっぱ記憶戻りかけとったか…」
目の前を向くとシャオロンが
『シャオロン…』
「ほらよ…探しに行くんやろ?」
昔の登山用の服にそっくりな服を渡される
『ありがとうな…シャオロン』
服を着て直ぐに君の居そうな場所へと向かおうとする
その時に見えるシャオロンの目は酷く優しいものだった
直ぐに走り切り君が居そうな場所へと向かう
きっと君は根からの登山家だから
今世でも山に居るであろう
そんな時目の前に見える懐かしい姿
綺麗な夜空に金髪を輝かしながら…星を見ている姿
『シッマ…』
「ふはw…遅かったな…大先生」
ちゃんと体もあって生きていた…
「なぁ大先生…」
『なんや?…』
「俺と一緒に下山してくれへんか?」
『ええで』
きっと君は今世でもあの呪いを受け継ぎ山の麓へとは行けないのだろう
だから僕と一緒にと望んだ…
なら一緒に降りようでは無いか…さぁ…
永遠の呪いは運命は…宿命はとかれる時だ…
麓へと付いた時…
譲と捏田はきっと天国へと行けた
永遠に山に居て麓へと降りられ無かった2人は今この瞬間開放されたのだ
『なぁ…シッマ』
「なんや?」
『今世でもよろしく…してくれんか?』
「するに決まっとるやろ…」
俺らが笑ったそれに釣られたかのように、
優しい2人の笑い声が聞こえた
それはきっと星空を山頂で見ている2人の声だ
最後に聞こえたその笑い声は心に残った